青松郡

青松郡（チョンソングン）

青松郡は、大韓民国慶尚北道に位置する郡です。韓国最大の堆積盆地である慶尚盆地に位置しており、周王山、注山池、薪城渓谷などの景勝地を有しています。また、郡内には球状流紋岩（花石）の産出地や、疸基薬水湯という温泉、薪城里恐竜足跡化石、白石灘などの地質スポットがあり、2017年にはユネスコ世界ジオパークに指定されました。

地理

青松郡は、自然豊かな地域であり、特に地質学的に貴重な場所が多く存在します。慶尚盆地に位置する地形的な特徴から、多様な景観が形成されており、観光資源としても注目されています。

歴史

青松郡の歴史は古く、高句麗時代には青己縣として知られていました。8世紀半ばまで高句麗の最南端の領土であり、新羅と接していました。757年には新羅に併合され、積善と改名されました。その後、高麗時代には鳧伊県、または雲鳳県と名を変えましたが、982年に青鳧県に戻り、礼州任内に属しました。1394年には青宝県となり、1418年に郡に昇格する際、真宝県と合併して青宝郡となりました。この際、郡守に正三品堂上官が配置されるという異例の措置が取られました。

1424年には、青宝郡の東軒の位置が不便であったため、真宝県を分離独立させ、松生県と合わせて青松郡と改称されました。この名称は、青宝の「青」と松生の「松」の文字を組み合わせたものです。

1459年には、青松郡は都護府に昇格しましたが、その規模や状況から無理があるという指摘もありました。しかし、世祖の意向により、1895年の甲午改革まで都護府として維持されました。これは朝鮮王朝500年の間に、王命によって属県から都護府に昇格した唯一の事例です。

1914年の郡面併合により、真宝郡の大部分が青松郡に編入され、青松面、県西面、安徳面、巴川面、真宝面、府東面、府南面、県東面の8面が成立しました。その後、1973年に県西面の一部が安徳面に編入され、1979年には青松面が青松邑に昇格しました。また、1983年には英陽[[郡]]立岩面の一部が真宝面に編入され、1993年には郡庁舎が現在の位置に移転、2019年には府東面が周王山面に改称されました。

行政区域

現在の青松郡は、1邑7面で構成されています。面積は844.834 km²で、人口は2012年末現在で12,885世帯、26,697人です。人口の約21％が青松邑に居住しており、郡庁所在地である青松邑よりも北端の真宝面の方が人口が多いという特徴があります。1967年には87,725人の人口を数えましたが、その後は減少傾向にあります。

施設物

郡内には、慶北北部刑務所があります。

出身有名人

青松郡出身の有名人には、沈温、昭憲王后沈氏、金玉淑、金周栄などがいます。

姉妹都市

大邱広域[[市]]達西区と2008年7月10日に姉妹都市提携を結んでいます。

外部リンク

公式サイト（日本語）

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