青根洋館

青根洋館は、宮城県柴田郡川崎町青根温泉に位置する、趣のある木造の西洋館です。蔵王連峰からほど近い国道457号線沿いに佇み、カフェと資料館を兼ね備えた観光案内所として、多くの人々を迎えています。

歴史

青根洋館の起源は、明治末期に遡ります。東北学院と仙台教会の発展に伴い来日した宣教師たちの住居として、当初は仙台市青葉区米ヶ袋上丁に建設されました。時を経て、1959年（昭和34年）に川崎町青根温泉地区へと解体移築され、さらに2002年（平成14年）には現在の場所へと移築復元されました。この移築は、洋館を資料館として活用し、地域の観光資源として再生させるためのものでした。

施設概要

館内は2階建てで、1階には観光案内所と喫茶室があります。観光案内所では、周辺地域の観光情報を提供しており、喫茶室では、軽食や飲み物を楽しむことができます。2階には、青根温泉の歴史に関する貴重な資料が展示されています。青根温泉は、仙台藩主伊達家の御殿湯として栄えた歴史があり、その時代の様子を伝える品々を見ることができます。

また、作曲家・古賀政男ゆかりの品々も展示されています。古賀政男は、昭和を代表する作曲家の一人であり、数々の名曲を生み出しました。彼が愛用した楽器や楽譜などが展示されており、その功績を偲ぶことができます。古賀政男と青根温泉には、深い繋がりがあります。1928年（昭和3年）に青根温泉で自殺を図ったものの未遂に終わり、その際に代表作の一つである『影を慕いて』の着想を得たと言われています。

アクセス

青根洋館へのアクセスは、以下の通りです。

東北新幹線・白石蔵王駅より車で40分
東北本線・白石駅より車で40分

駐車場は、隣接する青根温泉街駐車場を利用できます。普通車50台分のスペースがあり、大型バスも駐車可能です。駐車場は無料で利用できます。

入館料

青根洋館の入館料は無料です。ただし、喫茶室は有料となります。

青根洋館は、歴史的な建築物であるとともに、地域の文化や歴史を伝える貴重な施設です。青根温泉を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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