青森地方気象台

青森地方気象台について

青森地方気象台は、青森県青森市に位置し、県内全域の気象業務を統括する地方気象台です。仙台管区気象台の管轄下にあり、地上気象観測、地域気象観測（アメダス）、火山活動に関する解説、予報業務、地震情報、防災・広報業務など、多岐にわたる業務を行っています。

概要

青森地方気象台は、青森県内の気象に関する情報を一元的に管理し、県民の安全な生活を支える重要な役割を担っています。県庁所在地である青森市に本庁を置き、八戸市、むつ市、深浦町には特別地域気象観測所（旧測候所）が設置されています。これらの観測所は、地域ごとの詳細な気象状況を把握し、より精度の高い情報提供に貢献しています。

組織

青森地方気象台は、以下の組織で構成されています。

青森地方気象台長
次長
業務・危機管理官
業務係
観測予報管理官
予報官
気象情報官
主任技術専門官
技術専門官
現業班
防災管理官
調査官
防災気象官
土砂災害気象官
水害対策気象官
地震津波防災官
防災業務係
防災指導係
防災情報係
火山防災調整係

これらの組織が連携し、日々の気象観測、予報業務、防災活動などを円滑に進めています。

所在地

青森地方気象台は、以下の場所に位置しています。

〒030-0966 青森市花園1丁目17番19号

歴史

青森地方気象台は、1882年（明治15年）に青森測候所として創設されました。当初は青森県庁内に設置され、1日3回の気象観測を開始しました。その後、移転や組織改編を経て、現在の体制に至っています。

1882年（明治15年）1月1日：青森測候所が青森県庁内に創設。
1911年（明治44年）5月5日：青森警察署に移転。
1928年（昭和3年）1月1日：新庁舎が完成し、松森（現:青森市松森）に移転。
1934年（昭和9年）11月21日：むつ測候所設立。
1936年（昭和11年）7月15日：八戸測候所開設。
1938年（昭和13年）7月15日：国に移管、中央気象台青森測候所と改称。
1939年（昭和14年）1月1日：深浦測候所開設。
1939年（昭和14年）6月14日：新庁舎が完成し、油川（現:青森市油川）に移転。
1952年（昭和27年）3月1日：三沢航空測候所開設。
1956年（昭和31年）1月1日：松森（現:青森市佃）に移転。
1957年（昭和32年）9月1日：青森測候所から青森地方気象台に改称。
1968年（昭和43年）5月17日：三沢空港出張所廃止。
1983年（昭和58年）10月1日：三沢空港出張所再設。
1989年（平成元年）12月1日：現在地（青森市花園）に新庁舎が完成し、移転。
1998年（平成10年）：むつ測候所が特別地域気象観測所に変更。
2004年（平成16年）：深浦測候所が特別地域気象観測所に変更。
2007年（平成19年）：八戸測候所が特別地域気象観測所に変更。

特別警報・警報・注意報の発表区域

青森地方気象台は、以下の地域に対して特別警報、警報、注意報を発表します。

津軽
東青津軽：青森市、東津軽郡
北五津軽：五所川原市、北津軽郡
中南津軽：弘前市、黒石市、平川市、中津軽郡、南津軽郡
西津軽：つがる市、西津軽郡
下北：むつ市、下北郡
三八上北
三八：八戸市、三沢市、上北郡（おいらせ町、六戸町）、三戸郡
上北：十和田市、上北郡（野辺地町、七戸町、横浜町、東北町、六ヶ所村）

その他

1989年（平成元年）に発生した三陸はるか沖地震の際、津波警報の伝達に誤りがあり、関係機関への情報伝達が遅れるというミスがありました。この事例は、情報伝達の重要性を示す教訓となっています。

脚注

松森の旧気象台跡地は、現在「つくだウェザーパーク」として整備されています。この場所は、かつて気象観測が行われていた歴史を今に伝える施設となっています。

外部リンク

青森地方気象台公式サイト

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