青海島

青海島について

青海島（おおみじま、おうみじま）は、山口県長門市の北、日本海に浮かぶ美しい島で、面積は14平方キロ[[メートル]]、周囲は約40キロ[[メートル]]です。島は本土と青海大橋でつながっており、最も狭い箇所では約50メートルの距離を隔てています。島の最高地点は319.9メートルで、北東側に位置する高山からの眺めは素晴らしいものがあります。

地理的特徴

青海島の外周にはいくつかの小島が砂州で連結しており、特に北岸は日本海の荒波による浸食によって形成された奇岩が目立ち、「海上アルプス」とも呼ばれる壮大な景観が広がっています。この地域は、北長門海岸国定公園を代表する景観の一つに選定されており、また日本百景にも数えられています。さらに、国の名勝や天然記念物にも指定されており、観光客に人気のあるスポットとなっています。

本土の仙崎港からは観光遊覧船が発着しており、海岸を一周するクルーズを楽しむことが可能です。また、島南西部には波の橋立に囲まれた青海湖（おおみこ）という潟湖があり、静かな風景を提供しています。

歴史と文化

青海島は元々、本土を含む大津郡仙崎通村の一部として存在していましたが、1954年に周辺町村と合併し長門市となりました。現在は、島の西側が旧仙崎村域の仙崎地区、東側が旧通村域の通地区として分けられています。

通地区には漁港があり、江戸時代から明治時代末期にかけて沿岸捕鯨の拠点として栄えていました。古式捕鯨が行われた歴史があり、途中には捕獲された鯨の胎児を埋葬するための「鯨墓」が国の史跡として守られています。毎年、鯨回向が行われ、古くからの伝統が引き継がれています。「通鯨唄」といった地域伝統芸能も今なお歌い継がれており、その様子は「くじら資料館」に詳しく展示されています。

教育機関

教育面では、通地区には通小学校があり、仙崎地区は本土にある仙崎小学校の校区となっています。過去には青海島小学校が存在しましたが、2006年に閉校となり、統合されました。中学校は島全域が本土の仙崎中学校の校区に含まれています。

交通の便

交通面では、青海大橋が島の南部と本土部を結んでおり、県道283号青海島線が利用されています。公共交通機関では、サンデン交通のバスが島内と本土の仙崎、長門市、下関市を所要時間内で結んでいます。以前は船による航路もありましたが、現在は青海大橋や道路が整備されたため、便利にアクセス可能です。

小旅行とレクリエーション

青海島北側には、船越の浜と呼ばれる海水浴場があり、複数の砂浜が広がっています。この場所はダイビングの人気スポットとしても知られ、天然の美しい景観が保たれています。透明度が高く水質も良好ですが、クラゲの発生があるため、時期によっては注意が必要です。さらに、バンガローやテントサイトも整備されていて、宿泊しながら楽しむこともできます。

美しい自然と豊かな文化、歴史が息づく青海島は、訪れる者に多くの感動を与えてくれる場所と言えるでしょう。

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