青海省 (中華民国)

青海省の歴史と行政構成

青海省は、かつて中華民国に存在した省であり、現在の中華人民共和国青海省にほぼ相当する地域を管轄していました。この省は、東や北は甘粛省、西は新疆省および西庫地方、南は四川省および西康省と接していました。

行政沿革

青海省の設立は1928年9月17日に南京国民政府によって決定されました。甘粛省青海地区に青海省が設置されることとなり、10月20日には西寧、楽都、大通、巴戎、循化、貴徳、湟源の7つの県が編入され、西寧県が省の省都として定められました。そして1929年1月20日に正式に青海省が設立されました。

1931年には、青海省政府が県内の土司制度を廃止することが宣言されました。このように青海省は国民政府の下で独自の行政を持っていましたが、1949年9月5日に中国共産党によって西寧が「解放」されると、青海省は実質的に中華民国の支配を失ったのです。

行政区画と県

青海省の省会は、1945年2月以前は西寧県にあり、その後は西寧市が省会として機能しました。県は合計26ありましたが、1930年にはそのほとんどが廃止されてしまいました。中華人民共和国設立直前の時点では、1市19県2設治局の行政区画が存在しました。さらに、1931年に内政部から發布された『設治局条例』に基づき、多くの設治局が設立されましたが、ほとんどは短期間で廃止される運命にありました。

主な県と設治局

青海省の中で主要な県には以下のようなものがあります：

• - 西寧市：省会であり、主な行政機能が集まる地域です。
• - 湟中県：旧称は西寧県で、1946年に改称されました。
• - 互助県：1930年に新設され、音近の西寧県の一部が含まれています。
• - 楽都県：清代の古い名称、碾伯県が1928年に改称されたものです。
• - 循化県、共和県：それぞれ1929年に新設され、青海省の発展に寄与しました。

設治局もいくつか設けられましたが、多くは短期間で存在が消滅しました。これらは地方行政を補完する役割を果たしていました。

結論

青海省は中華民国の重要な行政区であり、その設立と発展は地域の政策に大きな影響を与えました。清代から続く様々な形式の行政が存在し、この地域独自の歴史を形成してきたことは見逃せません。現在の青海省は、その歴史的背景を引き継ぎつつ、新たな発展を続けています。

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