靖国神社崇敬奉賛会

靖国神社崇敬奉賛会について

靖国神社崇敬奉賛会は、靖国神社の崇敬と奉賛を目的とする団体です。1998年（平成10年）に、旧靖国神社奉賛会と靖国講が統合され設立されました。靖国神社の社務所内に事務局を置いていますが、神社とは独立した組織として活動しています。会の会長は中山恭子が務めています。

設立の背景

「靖国神社御創立百三十周年」の記念事業として設立されました。靖国神社とは別組織でありながら、その事業を一体となって支える役割を担っています。また、次世代を担う人材育成を目的とした「やすくに活世塾」も運営しています。

主な活動内容

靖国神社に祀られている英霊を慰霊し、その精神を受け継ぎ、国民道徳の向上と国家社会の安定に貢献することを目的としています。具体的な活動としては、以下のものがあります。

春季例大祭・秋季例大祭への参加
シンポジウム、講演会、公開講座等の開催による「靖国神社」に関する学習機会の提供
ひなまつり、こどもの日、七夕などの親子向けイベントの開催
小野田自然塾でのキャンプなどの活動

これらの活動を通して、靖国神社への理解を深め、日本の伝統と文化を次世代に継承していくことを目指しています。

靖国神社崇敬奉賛会青年部「あさなぎ」

崇敬奉賛会には、青年部組織「あさなぎ」があります。戦没者遺族の高齢化が進む中、若い世代の靖国神社支援者を増やすことを目的としています。2006年（平成18年）に、学生会員のオンラインクラブの有志を中心に発足しました。

「あさなぎ」は、18歳以上40歳以下の会員で構成され、高森明勅と中西輝政が顧問を務めています。会報『あさなぎ』を年4回発行しており、その内容は時事問題や歴史に関する論説が中心です。ただし、2010年の尖閣諸島中国漁船衝突事件以降、反中・排外主義的な論調が強まっているとの指摘もあります。一部会員からは、青年部内の活動や見識不足を懸念する声も上がっており、事実と異なる内容の掲載があった際には、崇敬奉賛会が謝罪し、会報編集の見直しを行うなどの対応をしています。

会員制度

2008年3月30日時点で、会員数は72,846名です。会員の種類と特典は以下の通りです。

会員の種類

維持会員: 年会費5万円以上を納める会員
正会員: 年会費3千円以上を納める会員
終身正会員: 一度に5万円以上を納める会員（以降年会費不要）
賛助会員: 年会費千円以上を納める会員
学生会員（遊就館友の会会員）: 25歳以下で年会費千円以上を納め、遊就館での学習を目的とする会員
特別会員: 高額な金品を納める会員
靖国講員: 靖国講の会員

会員特典

会員になると、以下のような特典が受けられます。

年末に新しい「神札」と「靖国暦」が送付される
社報「靖国」が毎月送付される
春季・秋季例大祭など、靖国神社の行事案内が送付される
遊就館が無料で拝観できる
靖国偕行文庫の図書貸出サービスが受けられる
祭神之記が送付される（靖国神社に合祀された英霊の遺族のみ）
遊就館のカフェ、売店で割引が受けられる
提携ホテル（ダイヤモンドホテル、ホテルメトロポリタンエドモントなど7館）で会員特別割引料金で宿泊できる

歴史

1998年（平成10年）12月17日：靖国神社崇敬奉賛会設立。初代会長に山内豊秋が就任。
2002年（平成14年）5月31日：第2代会長に久松定成が就任。
2002年（平成14年）7月13日：学生会員（遊就館友の会会員）制度を設立。
2004年（平成16年）5月：稲田朋美を招いて講演会開催。
2005年（平成17年）1月：安倍晋三を招いて講演会開催。
2008年（平成20年）5月25日：第3代会長に扇千景が就任。
2010年（平成22年）4月：第1期やすくに活世塾開講。
2020年（令和2年）10月：第4代会長に中山恭子が就任。

関連情報

関連団体: 靖国神社、遊就館
* 外部リンク: 靖國神社崇敬奉賛会公式サイト、靖國神社崇敬奉賛会青年部・あさなぎ公式サイト、靖國神社公式サイト

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