静内駐屯地

静内駐屯地と静内対空射場について

静内駐屯地は、北海道日高郡新ひだか町に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。この駐屯地には、第7高射特科連隊をはじめとする部隊が駐屯しており、地域の防衛に重要な役割を果たしています。また、隣接する静内対空射場は、全国的にも珍しい対空射撃訓練が可能な施設として知られています。

静内駐屯地の概要

静内駐屯地は、1964年に北千歳[[駐屯地]]の分屯地として開設されました。その後、1985年に独立した駐屯地へと昇格しました。駐屯地司令は、第7高射特科連隊長が兼務しています。静内駐屯地は、短SAM（短距離地対空ミサイル）や重機関銃を用いた対空射撃訓練が実施できる静内対空射場が隣接しているため、全国各地から訓練部隊が訪れます。

静内駐屯地の沿革

静内駐屯地の歴史は、以下の通りです。

1964年3月24日：北千歳[[駐屯地]]の分屯地として開設。第1高射特科群第118特科大隊第4射撃中隊と無線誘導標的隊が東千歳[[駐屯地]]から移駐。
1971年7月：東千歳[[駐屯地]]静内分屯地に改称。第118特科大隊第4射撃中隊が名寄[[駐屯地]]に移駐。第7特科連隊第5大隊（高射特科）が東千歳[[駐屯地]]から移駐。
1974年8月1日：第432会計隊が新編、第324会計隊静内派遣隊が廃止。
1981年3月25日：第7特科連隊第5大隊が第7高射特科連隊に改編。第1高射中隊～第4高射中隊は東千歳[[駐屯地]]に駐屯。
1985年3月20日：第7高射特科連隊に第6高射中隊が新編。
1985年7月1日：第301無線誘導機隊が下志津[[駐屯地]]から移駐。
1985年7月15日：静内駐屯地に昇格。静内駐屯地業務隊が新編。第302無線誘導機隊を廃止し、第301無線誘導機隊に再編。
1989年3月24日：第301無線誘導機隊を廃止し、第101無人偵察機隊に改編。
2000年3月28日：第7後方支援連隊第2整備大隊高射直接支援中隊が新編。
2013年3月26日：北部方面無人偵察機隊が新編。
2015年3月26日：第432会計隊を廃止し、第324会計隊静内派遣隊に改編。
2019年3月26日：第101無人偵察機隊を廃止し、第101無人標的機隊に改編。

静内駐屯地の主な部隊

静内駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

第7師団
第7高射特科連隊
第7高射特科連隊本部
本部管理中隊
第5高射中隊
第6高射中隊
第7後方支援連隊
第2整備大隊
高射直接支援中隊
第1高射特科団
第101無人標的機隊
北部方面情報隊
北部方面無人偵察機隊
北部方面会計隊
第324会計隊
静内派遣隊
北部方面システム通信群
第101基地システム通信大隊
第313基地通信中隊
静内派遣隊
静内駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
警務隊
北部方面警務隊
第122地区警務隊
静内連絡班
共同の部隊・機関
自衛隊札幌地方協力本部
静内分駐所
自衛隊情報保全隊
北部情報保全隊
静内派遣隊

静内対空射場について

静内対空射場は、静内駐屯地に隣接する対空射撃場です。国内で唯一、高射機関砲や短距離地対空ミサイルの対空実射訓練が可能な場所として知られています。このため、陸上自衛隊と航空自衛隊の高射（特科）部隊が訓練を実施しています。訓練支援部隊は、静内駐屯地の第101無人標的機隊が担当しています。

陸上自衛隊の訓練では、訓練部隊が装備を静内駐屯地に輸送して展開訓練を兼ねて行われます。一方、航空自衛隊の訓練では、千歳基地から装備を借用して実施されます。

国内には、他に六ケ所対空射場と佐多射撃場がありますが、これらは機関銃用の射撃場です。静内対空射場のような本格的な対空射撃訓練が可能な施設は、国内では他にありません。

アクセス

静内駐屯地へのアクセスは以下の通りです。

一般道：国道235号、北海道道71号平取静内線、北海道道80号平取門別線、北海道道637号西川東静内停車場線
港湾：苫小牧港（特定重要港湾）、浦河港、様似港、（地方港湾）
* 飛行場：新千歳空港、千歳基地

まとめ

静内駐屯地は、北海道の防衛において重要な役割を担う駐屯地であり、隣接する静内対空射場は、全国的にも貴重な訓練施設です。この駐屯地と射場は、陸上自衛隊と航空自衛隊の防衛力強化に大きく貢献しています。

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