静岡県道152号富士公園太郎坊線

静岡県道152号富士公園太郎坊線

静岡県道152号富士公園太郎坊線は、富士山頂を起点とし、御殿場市に至る全長26.1kmの一般県道です。この県道は、富士山スカイラインの一部を構成しており、特に標高の高い場所を通ることで知られています。

概要

この道路の大きな特徴は、起点である富士山頂から新五合目までが車両通行不能な登山道となっている点です。この区間は、富士宮ルート（富士宮口登山道）と御殿場ルートの2つに分かれており、登山客が利用します。新五合目から麓の静岡県道180号富士宮富士公園線交点までは、富士山スカイラインの登山区間として、急カーブが連続するつづら折りの道路が続きます。一方、静岡県道180号交点から終点の御殿場市中畑までは、富士山の裾野を周遊する道路となっており、林間を走るワインディングロードが楽しめます。

新五合目付近は、マイカーで通行できる県道としては日本一高い標高2380m地点（標高2400mとする説もあり）として知られています。さらに、法令上の起点である富士山頂富士宮口は、標高3712mと日本一高い都道府県道の地点です。

路線データ

距離: 26.1km（うち、車両通行不能区間 約4.3km）
旧道: 10.5km（全線車両通行不能）
起点: 富士山頂（富士宮口）
終点: 御殿場市中畑

地理

通過する自治体

静岡県
富士宮市
富士市
裾野市
御殿場市
駿東郡小山町

交差する道路

南富士エバーグリーンライン
静岡県道23号御殿場富士公園線
静岡県道180号富士宮富士公園線

沿線

水ヶ塚公園 - パーキングエリア。

補足

静岡県道には、富士山頂を起点・終点とする路線が3つ存在します。そのうち、静岡県道180号富士宮富士公園線とは、夏のマイカー規制で知られる富士山スカイラインの登山区間・五合目から頂上の富士登山道で重複しています。また、「富士公園線」という名称は、富士山およびその周辺が富士箱根伊豆国立公園であることに由来します。起点から新五合目までは富士宮口登山道に、旧道は全線が御殿場口登山道となっており、主に登山客が利用しています。登山道の区間も県道として県土木事務所が整備しており、夏期にはポールやロープが、冬季閉鎖期間中は通行止めの標識が県によって設置されます。

冬季閉鎖について

富士山スカイラインの登山区間は、急カーブが連続するつづら折れの道路であり、例年11月下旬から4月下旬の期間中は冬季閉鎖となります。この期間中は、車両の通行ができませんので注意が必要です。

参考資料

浅井建爾『日本の道路がわかる辞典』日本実業出版社、2015年。
佐々木節、石野哲也、伊藤もずく 著、松井謙介編 編『絶景ドライブ100選［新装版］』学研パブリッシング、2015年。
佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社、2014年。

関連項目

静岡県の県道一覧
交通に関する日本一の一覧
山梨県道701号富士上吉田線

外部リンク

静岡県 - 県道富士公園太郎坊線標高日本一
静岡県-沼津土木事務所-管内の道路

この県道は、富士山の壮大な景観を楽しみながらドライブや登山ができる、非常に魅力的な道路です。ただし、冬季閉鎖や登山道の利用には注意が必要です。

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