静岡県道20号熱海箱根峠線

静岡県道20号熱海箱根峠線について

静岡県道20号熱海箱根峠線は、静岡県熱海市から田方郡函南町に至る、全長18kmの主要地方道です。この道路は、伊豆半島の北東部に位置し、熱海と箱根という二つの有名な観光地を結ぶルートとして、多くの観光客に利用されています。

概要

この県道は、箱根火山の外輪山から南へ続く湯河原火山が浸食されてできた山稜に沿って走っています。そのため、沿線には樹木が少なく、ササが多く見られるため、見晴らしの良い場所が点在しています。特に、南端部にある十国峠は人気の観光スポットで、ケーブルカーで山頂まで登ると、360度のパノラマビューを楽しむことができます。

また、この道路は、伊豆スカイラインへの接続点でもあるため、観光ルートとして非常に便利です。箱根ターンパイクの交点付近では、神奈川県足柄下郡湯河原町に短区間だけ越境しますが、神奈川県道としての指定はありません（神奈川県道20号は欠番となっています）。

路線データ

陸上距離: 18.0 km
起点: 熱海市中央町（中央町交差点、国道135号交点）
終点: 田方郡函南町桑原（箱根峠交差点、国道1号交点）

歴史

この道路の歴史は、1932年に駿豆鉄道株式会社が建設した箱根峠 - 熱海峠間の十国自動車専用道に始まります。その後、舗装工事を経て、1960年に静岡県道として路線認定されました。1964年には、伊豆箱根鉄道の自動車道を静岡県が買収し、県道として供用を開始しました。1993年には、主要地方道に指定され、現在の形に至っています。

1932年（昭和7年）7月15日 - 駿豆鉄道株式会社の箱根峠 - 熱海峠間十国自動車専用道が完成。
1936年（昭和11年）11月25日 - 十国自動車専用道の舗装が完成。
1960年（昭和35年）4月1日 - 静岡県が当路線の路線認定を行う。
1964年（昭和39年）12月15日 - 伊豆箱根鉄道の箱根峠 - 十国峠 - 熱海峠間自動車道（十国線）を静岡県が買収、静岡県道として供用を開始。
1993年（平成5年）5月11日 - 建設省から、県道熱海箱根峠線が熱海箱根峠線として主要地方道に指定される。

路線状況

この道路は、別名として「十国スカイライン」や「十国ドライブウェー」とも呼ばれています。重複区間としては、以下の区間が挙げられます。

静岡県道11号熱海函南線（熱海市中央町 - 熱海市福道町、0.8 km）
静岡県道11号熱海函南線（熱海市熱海字笹尻・笹尻交差点 - 田方郡函南町桑原、2.8 km）

地理

この道路が通過する自治体は以下の通りです。

静岡県
熱海市
神奈川県
足柄下郡湯河原町
静岡県
田方郡函南町

交差する道路

主要な交差点としては、以下の道路と接続しています。

国道135号（熱海市中央町・中央町交差点、起点）
静岡県道11号熱海函南線（熱海市福道町・福道町交差点）
静岡県道11号熱海函南線（熱海市熱海字笹尻・笹尻交差点）
静岡県道11号熱海函南線（田方郡函南町桑原、2.8 km）
伊豆スカイライン（田方郡函南町桑原）
湯河原パークウェイ（田方郡函南町桑原）
箱根ターンパイク（神奈川県足柄下郡湯河原町宮上）
国道1号（田方郡函南町桑原・箱根峠交差点、終点）


この道路は、熱海や箱根への観光の際に、非常に便利なルートであり、ドライブにも最適な道路です。沿線の美しい景色を楽しみながら、快適なドライブを体験できます。

もう一度検索