鞍手駅

鞍手駅について

鞍手駅（くらてえき）は、福岡県鞍手郡鞍手町の小牧地区に位置し、九州旅客鉄道（JR九州）が運営する筑豊本線の駅です。駅番号はJC22であり、平成の初頭に開業されたこの駅は、町内に唯一存在する鉄道駅として地域住民に利用されています。鞍手町は駅に関連する施設を所有しており、JR九州は指定管理者としてその運営や管理を行っています。

歴史的背景

鞍手町では、かつて運行されていた室木線の廃止により鉄道駅を失っていました。そのため、筑豊本線沿いに駅を新設するよう町から請願が出され、1987年に新しい鞍手駅が開業しました。この駅の開業は室木線の廃止から2年後のことであり、同町にとって重要な交通の利便性を確保することとなりました。開業にかかる費用は、廃線に伴う転換交付金を利用しており、約3000万円という費用がかかったことが記録されています。

主要な出来事

• - 1987年: 2月に駅の着工が始まり、7月には無人駅として開設されました。
• - 2000年: 自動改札機が導入され、一部自動化が進みました。
• - 2004年: 駅は簡易委託から有人化され、業務委託駅として運営されています。
• - 2009年: ICカード「SUGOCA」が使用可能となりました。
• - 2011年: 駅前の路線バスの便が増え、公共交通の利便性が向上しました。
• - 2017年: 新入駅以北の10駅と共に無人駅化し、駅遠隔案内システム「ANSWER」が導入されました。
• - 2022年: 遠賀川橋梁の補修工事に伴い、単線運行が実施されています。

駅構造

鞍手駅は、2面2線の単式ホームを持つ地上駅であります。この駅は昔、炭鉱からの石炭輸送が盛んだった名残があり、独特なホームの配置があります。つまり、駅のホームは西側から見て、ホーム、線路、ホーム、線路という並びで、特異な配置をしています。現在は無人駅として運営されており、自動券売機と改札機が設置されていますが、カードの販売は行われていません。

駅構内には、かつて存在した筑前中山炭鉱への引込線の名残も見られます。

停車列車とアクセス

鞍手駅は、2001年からは電化された筑豊本線の沿線に位置しており、博多駅や小倉駅への直通運行もあります。ただし、直通便は朝夕が中心であり、日中は直方止まりが主な運行になっているため、乗換が必要になることがありますが、最近では若松線へ直通運転が行われるようになりました。

利用状況

2020年度のデータによると、鞍手駅の1日平均乗車人員は約530人であり、JRの駅としては第209位に位置しています。近年、利用状況は徐々に変化しているようです。

周辺地域

鞍手駅は町の東側に立地し、中心地からは約2km離れています。駅前は静かな環境であり、周囲には民家も点在している程度です。しかし、近年建設された「北九鞍手夢大橋」により、北九州市からのアクセスが向上しました。

バス路線

駅前には町営のバス路線が通っており、「すまいるバス」という名称で運行されているバスが複数の路線をカバーしています。地域交通の利便性を支える重要な役割を果たしています。

このように、鞍手駅は地域の交通の要所としての機能をしっかりと持ち続けています。

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