鞍馬駅

鞍馬駅概要

鞍馬駅（くらまえき）は、京都市左京区に位置し、叡山電鉄鞍馬線の終着駅です。この駅は歴史的な背景を持ち、駅ナンバリングはE17に設定されています。その存在は、1980年代にこの地域が選ばれた「近畿の駅百選」の中に記載されているほどです。

歴史的背景

鞍馬駅は1929年10月20日、当初は400メートルほど起点寄りに「鞍馬仮駅」として開業しました。その後、1929年12月20日に現在の駅が開業し、仮駅は廃止されました。1942年に京福電気鉄道に改組され、1986年には叡山電鉄に譲渡されました。近年の歴史では、2002年に駅前に天狗のオブジェが設置され、2019年には二代目の大天狗へとリニューアルされました。

駅の構造と設備

鞍馬駅は島式ホームを持つ地上駅で、1面2線の構造となっています。出入口が分かれており、出口のすぐ近くにトイレがあります。駅舎は伝統的な寺院風の木造建築で、京阪鴨東線開業当時に改築されました。駅員が配置されている時間帯には、電車到着時に入口にロープが張られ、乗客が下車を完了するまではホームに入ることができません。無人時間帯では駅舎が閉鎖され、特別な手続きに従って出入りが可能です。また、駅舎の天井には独特の格子デザインが施されており、「京」の字がデザインされた換気孔も存在します。

駅前の様子

駅前には広場があり、半分は駐車場として利用されています。天狗のオブジェや土産物店もあり、観光客にとって訪れる価値があります。また、温泉への送迎バスもここから発着します。鞍馬街道に出るとすぐに鞍馬寺の山門へアクセスでき、街道沿いには伝統的な民家が立ち並んでいます。周辺の集落は山間に位置しており、農業は少なく、主に林業が行われています。特に観光客に人気のある場所で、京都市中心部までの距離は40-50分とアクセスも良好です。

名所と交通アクセス

鞍馬駅からは近くにある鞍馬寺へ徒歩で約5分で到着可能で、また、由岐神社やくらま温泉へのアクセスも確保されています。駅周辺にはバス路線も発展しており、「鞍馬」停留所からは特定のルートを利用して市内各地へも行くことができます。具体的には、上賀茂神社や京阪出町柳駅行きのバス路線と、鞍馬温泉行きの系統が運行されています。

まとめ

このように、鞍馬駅はその歴史的な背景、独特の構造、そして観光名所へのアクセスに優れた特徴を持つ駅です。訪れる人々に京都の自然と文化を感じさせること間違いありません。

もう一度検索