韓国芸術総合学校

韓国芸術総合学校（Korea National University of Arts）は、韓国の首都ソウル特別市に位置する国立[[大学]]です。1990年代初頭、文化部主導による国家プロジェクトとして設立構想が練られ、1993年に音楽院の開校を皮切りに、段階的に各芸術分野の学院が設置されました。

現在では、音楽、演劇、映像、舞踊、美術、伝統芸術という6つの主要な芸術分野を包括する学院と、芸術経営、創作などを学ぶ協同課程を擁しています。各学院には、専門性の高い学科が数多く設置され、学生たちは高度な芸術教育を受けることができます。例えば、音楽院には声楽、器楽、作曲、指揮などの学科があり、演劇院には劇作、舞台美術、演技、演出といった学科が設置されています。映像院では映画、放送映像、アニメーション、そして美術院では造形芸術、デザイン、建築など、多様な専門分野を学ぶことができます。伝統芸術院では、韓国固有の伝統芸術に関する教育・研究が行われています。

韓国芸術総合学校は、4年制の学部課程（芸術社）と大学院に相当する修士課程（専門社）を有しています。学部課程の卒業生には芸術学士の学位が授与され、修士課程修了者には文化観光部が認める専門査証書が与えられます。

この学校は、韓国の芸術界を牽引する多くの著名な人材を輩出することで知られています。俳優、ミュージシャン、映画監督など、各分野で活躍する卒業生は数多く、韓国文化の発展に大きく貢献しています。卒業生の例として、俳優のイ・ジェフン、イ・ソヨン、イ・ソンギュン、イム・ジヨン、オ・マンソク、カン・ギドゥン、キム・ゴウン、キム・ジョンヒョン、キム・ソンチョル、チャン・ドンゴン、チャン・ヘジン、パク・ジョンミン、パク・ソダム、そしてピアニストのソン・ヨルム、キム・ソンウク、ムン・ジヨン、イム・ユンチャン、パク・ジェホン、バイオリニストのクララ・ジュミ・カンなどが挙げられます。

韓国芸術総合学校は、国内のみならず、国際的な交流にも力を入れています。日本の東京芸術大学、京都芸術大学、東北芸術工科大学、お茶の水女子[[大学]]、日本映画大学、京都市立芸術[[大学]]、大阪大学文学部、鳥の劇場、昭和音楽大学など、日本の多くの大学や芸術団体と交流協定を締結し、学生や教員の相互交流、共同研究などを積極的に推進しています。

キャンパスは、ソウル市内に城北校舎と瑞草校舎の2箇所あります。城北校舎は韓国鉄道公社京元線の新里門駅、瑞草校舎はソウル交通公社3号線南部ターミナル駅からアクセス可能です。

韓国芸術総合学校は、高度な芸術教育と国際的な交流を通して、韓国の芸術文化の発展に大きく貢献する、重要な国立[[大学]]です。多様な芸術分野を網羅した教育体制、そして著名な卒業生を輩出してきた歴史は、その高い教育レベルと、将来性豊かな人材育成への強い意志を示しています。

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