韓国鉄道公社120000系電車

120000系電車の概要

120000系電車（いちにまんけいでんしゃ）は、大韓民国で運行されている最新の高速鉄道車両です。これは、KTX-山川の4次車に該当し、韓国鉄道公社（KORAIL）が当初運用していましたが、現在はすべてSRにリースされ、SRTとして運行されています。

導入経緯

この車両は湖南高速線の開業に際し、既存の110000系電車の問題点を改善する形で22編成が導入されました。初めての編成は2013年8月21日に公開され、車両の価格は1編成（10両）あたり335億ウォンに設定されています。民営化の過程で、韓国鉄道施設公団が発注したため、当初はSRによる公募で「ダリアン」という愛称に決定されました。その後、2015年3月31日からSRによってKTX-山川としての営業運行が開始され、主に湖南高速鉄道で活躍しました。残りの12編成は予備車両として整備センターに配備されました。2016年12月9日に水西平沢高速線が開業すると、全車がSRに転属し、現在ではSRTとして運行されています。

車両の性能

120000系電車は、加速性能の向上が特徴です。KTX-Iの6分5秒や、KTX-山川の3次車の5分16秒を上回り、4分47秒で最高速度の300 km/hに達します。また、乗り心地も向上しています。ダリアンは、新たに紫系統の塗色が施され、従来の青系統から一新されました。

室内の改良も行われ、シートピッチは同じ960mmですが、背面テーブルを引き出し式から折りたたみ式にすることで、足元の空間が従来より57mm増え、快適さが向上しています。すべての座席にモバイル用の電源コンセントが設置され、インターネット接続速度も4Gモデムの採用によって向上しました。これにより、車内での利便性が大幅に改善されています。さらに、LED照明と照度調整機能の追加、操作が簡単なドア開閉スイッチを採用し、防音材の追加によって騒音を低減しています。スナックバーは廃止され、車内レイアウトも再配置されており、410席と座席数を増やすことにも成功しました。

編成と識別

編成番号については、元々は2桁の番号が先頭車両に表記されていましたが、130000系との区別を明確にするため、2xxという表記に改められました。これにより、乗客は線路上での識別がしやすくなっています。

関連情報

120000系電車は、韓国の高速鉄道システムの中で重要な一翼を担っています。SRが保有する130000系電車や、KTX-山川（4次車）との関連があるなど、韓国鉄道の発展に寄与しています。国内外の旅行者にとって、快適で迅速な移動手段として重宝される存在です。更なる技術革新に期待が寄せられています。

もう一度検索