韓国鉄道公社392000系電車

韓国鉄道公社392000系電車

韓国鉄道公社392000系電車は、大慶線を走るために設計された通勤形車両です。この新しい電車は、2024年12月14日に運行を開始する予定であり、大邱圏の広域電鉄用車両として期待されています。特徴的なのは、従来の大型車両の中で初めてとなる2両固定編成を採用している点です。

製造は現代ロテムによる最新型の「チュドゥンイ」の後期バージョンで、全車両が電動車両です。各編成において、先頭車両側には付随台車が、内側には電動台車がそれぞれ配置され、これは「0.5M方式」を採用しています。この仕組みにより、実際には1M1Tの配置となります。

さらに重要なのは、この車両に搭載されている保安装置です。従来、韓国では日立レールやボンバルディア、シーメンスなどの外国製品を使用していたのに対し、392000系では国産型の韓国型列車制御システム「KTCS-2」が導入されています。このKTCS-2は、欧州規格に基づいたETCS（欧州列車制御システム）を基盤としており、韓国第4世代通信網であるLTE-R型に適応させています。これにより、KTCS-2はETCSシステムと互換性を持ち、ETCS Level 1及びLevel 2に対応可能です。ただし、大慶線ではETCS Level 1の使用に限定されています。

現在、392000系電車は2両編成が9つの編成で構成され、合計18両が試運転を行っています。この車両全編成は、大邱車両事業所に所属し、運行開始に向けて準備が進められています。

この新型電車の導入は、韓国国内での鉄道運営の効率性を高め、安全性を向上させるための大きな一歩となっています。都市の発展とともに、公共交通機関もその役割を果たしていくため、392000系電車はその象徴ともいえる存在です。

このように、392000系電車は韓国の鉄道史に新たな章を加え、通勤の利便性を向上させることが期待されています。

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