韓尚勲

韓尚勲（ハン・サンフン、한상훈）は1988年5月16日生まれ、慶尚南道晋州出身の韓国の囲碁棋士です。金原七段門下で、韓国棋院に所属し、九段の段位を持っています。沖岩高等学校を卒業後、プロの道へ進みました。

プロ入り直後の2007年には、LG杯世界棋王戦で準優勝を果たし、一躍注目を集めました。当時初段だった韓尚勲が、柳時熏や古力といった強豪を次々と破って決勝に進出したことは、世界中の囲碁ファンを驚かせました。この活躍により、同年には囲碁大賞新鋭棋士賞を受賞しています。また、2020年にはORO 3040囲碁チャンピオンシップで優勝するなど、国内棋戦でも実績を残しています。

韓尚勲の棋風は、李昌鎬九段に似た粘り強いスタイルであると言われています。序盤から積極的に攻めるというよりは、じっくりと形勢を判断し、隙を見て着実に勝利を掴み取るタイプです。8歳で囲碁を覚え、小学3年生の時に金原囲碁道場に入門しました。2006年、10回目の入段試験で、18歳の年齢制限ぎりぎりに入段を果たしました。

2007年には韓国囲碁リーグに出場し、王位戦挑戦者決定戦に進出。また、三星火災杯世界オープン戦ではベスト8に進出しました。LG杯世界棋王戦での準優勝により、2008年には三段に昇段しました。同年、電子ランド杯王中王戦青龍部で優勝、ワールドマインドスポーツゲームズ男子団体戦でも優勝を飾っています。2009年には四段、2010年には五段、2014年には七段、2017年には八段、そして2020年には九段へと昇段を重ねました。

韓尚勲は、韓国棋士ランキングでも上位にランクインしており、2010年末には17位となっています。2014年には中国乙級リーグ戦にも出場し、国際的な活躍も見せています。主な棋歴としては、国際棋戦では2008年のLG杯世界棋王戦準優勝、2007年の三星火災杯世界オープン戦ベスト8、ワールドマインドスポーツゲームズ2008年男子団体戦優勝などがあります。国内棋戦では、2020年のORO 3040囲碁チャンピオンシップ優勝、2008年の電子ランド杯王中王戦青龍部優勝、2011年のSG杯ペア碁大会優勝（金美里とペア）などがあります。

韓国囲碁リーグでは、2007年から2023-24年シーズンまで多くのチームに所属し、様々な成績を残しています。2014年にはポスコケムテクで11勝3敗の好成績を収め、2020-21年にはKiXXで5勝1敗と勝利に貢献しました。また、中国囲棋乙級リーグ戦では2014年に雲南建工に所属し、3勝4敗の成績でした。韓尚勲の今後の活躍にも期待が高まります。

主な棋歴

国際棋戦
LG杯世界棋王戦 準優勝 (2008年)
三星火災杯世界オープン戦 ベスト8 (2007年)
国際新鋭囲碁対抗戦 2-1 (2007年), 2-1(2009年)
ワールドマインドスポーツゲームズ 男子団体戦優勝 (2008年)

国内棋戦等
ORO 3040囲碁チャンピオンシップ 優勝 (2020年)
電子ランド杯王中王戦 青龍部優勝 (2008年)
SG杯ペア碁大会 優勝 (2011年、金美里とペア)

韓国囲碁リーグ
2007年（大房ノーブルランド）4-7
2008年（ワールド建設）9-5
2009年（ソウル真露）4-7
2010年（新安天日塩）7-8
2011年（新安天日塩）7-7
2012年（新安天日塩）10-8
2013年（KiXX）4-8
2014年（ポスコケムテク）11-3
2017年（新安天日塩）2-13
2018年（新安天日塩）10-4
2019-20年（セルトリオン）3-11
2020-21年（KiXX）5-1
2021-22年（KiXX）7-9
2022-23年（ポスコフューチャーM）0-3
2023-24年（正官庄天鹿）0-2

中国囲棋乙級リーグ戦
* 2014年（雲南建工）3-4

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