頌栄教会

頌栄教会の歴史

頌栄教会（しょうえいきょうかい）は、東京都世田谷区北沢に位置し、日本基督教団に属するメソジスト系の教会です。この教会の歴史は1876年に遡ります。当初はカナダのメソジスト教会から派遣された宣教師G・コクランによって、東京市牛込区築土前町に開設された講義所から始まりました。1879年には教職試補である平岩愃保牧師が初代の牧師として派遣され、この教会の基盤が築かれました。

1880年8月、平岩牧師が下谷教会に転任した後、淺川廣湖牧師が静岡教会より赴任し、2代目牧師となることが決まりました。その後も様々な牧師が赴任し、明治時代を通じて教会は成長を遂げていきます。1881年12月には淺川牧師が転任し、土屋彦六牧師が3代目牧師として迎えられました。また、1882年4月には土屋牧師が沼津教会に転任し、次にチャールズ・イビー宣教師が4代目牧師となります。

1883年には小林光泰牧師が5代目牧師となり、その後も多くの牧師が続々と交代しました。1891年6月には橋本睦之牧師が10代目として赴任し、教会はその後も信仰の道を歩み続けます。1892年には牛込区袋町に会堂を移転し、その設計は伊藤為吉によるものでした。1900年には再度牧師が交代し、波多野伝四郎牧師がそれまでの流れを引き継ぎました。

1907年5月にはメソジストの3派が合同し、牛込教会は日本メソジスト教会に所属することとなります。1909年には自給教会となり、1934年には60周年を祝って新会堂であるジョウジ・カクラン記念会堂が献堂されました。しかし、1945年5月の空襲によって会堂が焼失するという試練も迎えます。

1946年には真鍋頼一牧師が池の上教会に赴任し、会堂を失った牛込教会の会員も参集し合同礼拝が行われました。1948年には池の上教会と牛込教会の役員会が合同され、日本基督教団美以教会として新たにスタートを切りますが、その後の教団指導により「頌栄教会」という名称に変更され今に至ります。

このように、頌栄教会は時代の変遷を経ながらも地域の信仰の拠点として、常に市民に寄り添い、心の拠り所を提供し続けています。教会の歴史は、信仰の道を歩んできた多くの人々の努力と想いで成り立っており、これからも地域の皆様に愛される場所として存在し続けることでしょう。

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