額田駅 (大阪府)

額田駅：生駒山麓の駅舎から眺める夜景と歴史

額田駅は、大阪府東大阪市山手町に位置する近畿日本鉄道奈良線の駅です。生駒山の中腹にあり、駅周辺は東西の斜面に住宅街が広がる、静かな住宅地となっています。特に、石切駅方面へ向かう車窓からは、生駒山系の夜景が美しく見えることで知られています。

歴史を刻む駅舎

額田駅の起源は古く、戦前に大阪環状線桜ノ宮駅を起点とし、額田駅を終点とする四条畷線が計画されていました。一部区間では着工も進められましたが、残念ながら未成線に終わっています。その後、1920年（大正9年）7月13日、大阪電気軌道の枚岡駅-石切駅間に新設開業しました。以降、関西急行鉄道、そして近畿日本鉄道と、幾度かの合併を経て、現在に至ります。1992年にはホーム延長工事が完成し、6両編成に対応。昼間の普通列車の本数も増加しました。2006年には区間準急の停車駅となり、さらに利便性が向上しました。2007年にはPiTaPaの利用が可能になり、ICカードでの乗車がスムーズになりました。

駅の構造と利用状況

額田駅は地上駅で、相対式2面2線のホーム構造です。30パーミルを超える勾配の途中に位置しており、ホーム有効長は6両分です。ホーム間は跨線橋や地下道がなく、改札口は各ホームに別々に設置されています。トイレは1番ホームの改札内に、男女別の水洗式トイレが設置されています。東花園駅が管理駅となり、有人駅として駅員が常駐しています。PiTaPaやICOCAに対応した自動改札機や自動精算機も設置され、利用者の利便性を高めています。

2022年11月8日時点の1日あたりの乗降人員は3,112人です。近年、乗降人員は安定した推移を見せており、地域住民の生活における重要な交通手段となっています。

駅周辺の環境

駅周辺には、歴史的な寺院や公園、学校などの施設が点在しています。具体的には、額田山荘、枚岡公園、妙徳寺、上行院、月宮寺、東大阪市立枚岡東小学校、東大阪豊浦郵便局、法照寺、重願寺などが挙げられます。また、国道308号（暗越奈良街道）も近くを通っており、交通アクセスも良好です。特に、暗峠は、古くからの街道として知られ、歴史的な背景を感じさせる場所です。

額田駅の役割

額田駅は、生駒山麓に位置する住宅地の中核的な交通拠点として、地域住民の生活を支えています。歴史的な背景と美しい夜景、そして周辺の豊かな環境が調和した、魅力的な駅と言えるでしょう。近鉄奈良線の運行状況、周辺の観光情報などを考慮し、駅利用者は、快適な鉄道利用と、周辺地域の魅力を同時に満喫できます。

隣の駅

近畿日本鉄道奈良線において、額田駅の隣駅は、枚岡駅と石切駅です。快速急行、急行、準急は通過しますが、区間準急と普通列車は停車します。

もう一度検索