顧祝同

顧祝同の生涯

顧祝同（こ しゅくどう）は中華民国時代の著名な軍人であり、最終階級は国民革命軍・陸軍一級上将であった。彼は国民党の軍事的な重鎮として活動し、様々な重要なポジションを歴任した。

初期の活動

顧祝同は地主の家庭に生まれ、1908年に南京陸軍小学に入学した。辛亥革命が起こると、彼は北伐先遣隊に参加し、革命の成就に向けた活動を始める。その後、1913年の二次革命にも参加したが、結果的に敗北を喫し実家に戻ることとなった。1914年から1916年にかけて湖北陸軍第2予備軍官学校、次いで保定陸軍軍官学校に進学し、1919年に卒業した。一定期間、軍務に従事しながらも病気により一時的に軍を離れる。

軍事キャリアの確立

顧祝同は1921年から孫文の北伐に参加し、1924年には黄埔軍官学校の設立に寄与。この学校の教官としても活躍し、国民党軍の各戦役に従軍して多くの軍功を上げる。福建省遠征の功績により、1926年には国民革命軍第3師の師長に昇進。その後も北伐の戦果をあげ、秋には第9軍の軍長に就任し、更には済南を経て戦闘を続けた。

国民革命軍の重鎮としての役割

北伐が完了した後、顧祝同は軍縮を受け一時的に第1軍第2師の指揮を執るが、反蔣介石派との内戦での功績により1929年には第1軍の軍長に昇進する。その翌年には第16路軍の総指揮を務める。顧祝同は1931年には南京警衛軍の指揮を執り、ドイツ人顧問を招くなど国民軍の近代化に尽力した。

日中戦争とその後

日中戦争が始まると、顧祝同は第9集団軍の総司令となり、特に1937年の上海事変の際に重要な役割を果たす。持久戦術の立場を取りながらも、南京国民政府との戦闘をできるだけ回避する努力をする。また、1941年の皖南事変においては新四軍を殲滅する成功を収めた。

国共内戦とその後

1946年には国防部陸軍総司令に昇進し、共産党側に対する攻撃を試みるが、数度の攻撃が失敗に終わり、顧祝同は1949年に台湾へ逃れる。台湾においては、さまざまな役職を歴任し、1987年に95歳で亡くなるまで国民党政権に関与し続けた。

まとめ

顧祝同はその生涯を通じて中国の軍事史に多大な影響を与えた人物であり、彼の業績は今日でも評価されています。

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