飛幡八幡宮

飛幡八幡宮（とびはたはちまんぐう）

飛幡八幡宮は、福岡県北九州市戸畑区に位置する神社です。古くは県社であり、現在は神社本庁の別表神社として崇敬を集めています。その歴史は深く、地域住民の信仰の中心として重要な役割を果たしてきました。

祭神

飛幡八幡宮では、以下の神々が祀られています。

八幡神（神功皇后・応神天皇）
比売大神
須佐之男命
道祖神

これらの神々は、それぞれ異なるご利益をもたらすとされ、多くの参拝者によって信仰されています。

歴史

飛幡八幡宮の起源は、建久年間（1190年 - 1199年）に遡ります。筑前の宇都宮氏（麻生氏）の祖である宇都宮重業が、出身地である宇都宮から氏神である八幡神を勧請し、花尾城の鬼門にあたる枝光村宮田山に祀ったのが始まりとされています。その後、戸畑村に遷され、戸畑・中原両村の産土神として崇められるようになりました。

江戸時代には、福岡藩主である黒田家の祈願所となり、藩からの手厚い保護を受けました。1920年（大正9年）には、現在の浅生に遷座し、1931年（昭和6年）に県社に列せられました。1995年（平成7年）には、それまでの「戸畑八幡神社」から現在の「飛幡八幡宮」へと社名を変更しています。

祭事

飛幡八幡宮の例祭として最も有名なのが、毎年7月第4週の金・土・日に行われる「戸畑祇園大山笠」です。これは、飛幡八幡宮のほか、区内の菅原神社・中原八幡宮の祭りでもあり、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

『筑前国続風土記』によれば、享和2年（1802年）に戸畑村内で疫病が流行した際、飛幡八幡宮の須佐之男命に平癒を祈願したところ、疫病が終息したと伝えられています。その翌年の享和3年（1803年）から、感謝の意を込めて大山笠が始められたとされています。

戸畑祇園大山笠は、豪華絢爛な山笠が街を練り歩く勇壮な祭りで、多くの観光客を魅了しています。祭りの期間中は、地域全体が熱気に包まれ、活気に満ち溢れます。

ギャラリー

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外部リンク

* 飛幡八幡宮 - 公式サイト

飛幡八幡宮は、歴史と文化が息づく、地域の人々にとってかけがえのない存在です。訪れる人々は、神聖な雰囲気の中で、心の安らぎを得ることができます。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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