飯島誠 (自転車選手)

飯島誠：日本の自転車競技界を彩った名選手

飯島誠（いいじま まこと）は、1971年2月12日生まれ、東京都出身の元自転車競技選手です。トラックレースとロードレースの両方で才能を発揮し、数々の輝かしい成績を収めました。

生い立ちと競技との出会い

中学3年生の時、飯島は地元・日野市の自転車ショップ「ツルオカ」のクラブチームに加入し、本格的に自転車競技を始めました。当時からその身体能力は際立っており、クラブの練習にも難なくついていったそうです。八王子工業高校、中央大学を経て、実業団チームであるスミタラバネロパールイズミに加入し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

プロとしての活躍

飯島は、チーム・ブリヂストン・アンカーにも所属し、ロードレースとトラックレースの両方で精力的に活動しました。特にトラックレースでは、シドニー、アテネ、北京オリンピックに連続出場し、北京オリンピックのポイントレースでは8位入賞を果たしました。また、東南アジアのステージレースを得意とし、ジャラジャウ・マレーシアではステージ3勝、ツール・ド・イーストジャワでもステージ1勝を挙げるなど、海外でもその実力を発揮しました。

引退、そして新たな道へ

2010年のジャパンカップサイクルロードレースを最後に一度は引退しましたが、2012年にアクアタマの選手として現役復帰。2014年限りで再び引退しました。引退後は、J SPORTSのサイクルロードレース中継で解説者として活躍する傍ら、2021年からは新たな競輪・PIST6の解説番組にも出演しています。また、2016年リオデジャネイロオリンピックでは自転車中距離ヘッドコーチを務め、2018年からはチーム ブリヂストン サイクリングの総監督に就任するなど、指導者としても日本の自転車競技界に貢献しています。

主な戦績

1997年：ロードポイントランキング1位
1998年：ロードポイントランキング1位
1999年：全日本選手権・個人タイムトライアル(ITT)優勝
2000年：シドニーオリンピックポイントレース16位
2001年：ツール・ド・おきなわ優勝
2002年：ツール・ド・チャイナ個人総合優勝
2004年：全日本選手権・ITT優勝、アテネオリンピックポイントレース16位、トラックレース世界選手権・ポイントレース6位
2005年：全日本選手権・ITT優勝
2006年：アジア選手権・ポイントレース優勝、全日本選手権・ポイントレース優勝
2007年：全日本選手権・ポイントレース優勝、ジャラジャウ・マレーシア第1、第5ステージ勝利
2008年：北京オリンピック・ポイントレース8位
2009年：全日本選手権・ポイントレース優勝、ジャラジャウ・マレーシア第1ステージ勝利

飯島誠は、選手としてだけでなく、解説者、指導者としても日本の自転車競技界に多大な貢献をしており、その功績は高く評価されています。

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