香川県道282号高松琴平線

香川県道282号高松琴平線

香川県道282号高松琴平線は、香川県高松市から仲多度郡琴平町に至る一般県道です。金刀比羅宮への参詣道として古くから利用されてきた歴史を持つ、重要な路線です。

概要

起点は高松市勅使町の勅使交差点で、国道11号と接続しています。そこから南西方向へ、高松市円座地区、綾川町北部、丸亀市綾歌町などを経由し、金刀比羅宮の門前町である琴平町の榎井交差点（国道319号交点）が終点です。

この道路のルーツは、江戸時代以降に隆盛を極めた金毘羅参りの参詣道、通称「琴平街道」です。沿道には現在も燈篭、地蔵堂、鳥居などが点在し、往時の面影を今に伝えています。香川県道266号勅使室新線の延長上に位置し、かつては全線が国道32号に指定されていましたが、円座バイパス、綾南・綾歌・満濃バイパスの完成に伴い、県道へと変更されました。

香川県の県道の中では、最も大きな番号が与えられています。

路線データ

起点：香川県高松市勅使町（勅使交差点、国道11号高松南バイパス交点、香川県道266号勅使室新線起点）
終点：香川県仲多度郡琴平町榎井（榎井交差点、国道319号・香川県道206号原田琴平線交点）
総延長：23.868 km

車線数

起点 - 小野交差点：2車線
小野交差点 - 丸亀市綾歌町岡田東：4車線（国道32号綾南・綾歌・満濃バイパス重複区間）
丸亀市綾歌町岡田東字一本木 - 終点：2車線

最高速度

起点 - 小野交差点：40 km/h
小野交差点 - 丸亀市綾歌町岡田東字一本木：60 km/h（国道32号綾南・綾歌・満濃バイパス重複区間）
丸亀市綾歌町岡田東字一本木 - 仲多度郡まんのう町羽間2951番地18地先：40 km/h
仲多度郡まんのう町羽間2951番地18地先 - 祓川橋東詰交差点：50 km/h
祓川橋東詰交差点 - 終点：40 km/h

歴史

1920年（大正9年）：琴平街道が県道に指定。
1933年（昭和8年）6月5日：滝宮橋竣工。
1970年（昭和45年）：国道32号に指定。
2006年（平成18年）3月28日：旧国道32号の丸亀市綾歌町岡田上字室塚から榎井交差点と香川県道276号全線を併せて香川県道282号高松琴平線に認定（小野交差点から丸亀市綾歌町岡田東字一本木は国道32号重複。香川県道276号は廃止）。
2015年（平成27年）4月1日：国道32号の旧道区間がすべて香川県および丸亀市に移管されたことに伴い、栗熊駅前後などの丸亀市道区間を除き、国道32号の旧道区間はすべて香川県道282号高松琴平線の単独区間となる。

路線状況

通称：琴平街道、高松街道、旧国道32号

重複区間

国道32号（高松市円座町・成合大橋西交差点 - 高松市円座町・下円座交差点）
香川県道17号府中造田線（綾歌郡綾川町陶）
香川県道277号香川坂出丸亀自転車道線（綾歌郡綾川町滝宮）
国道32号（綾歌郡綾川町小野 - 丸亀市綾歌町岡田下）
国道377号（丸亀市綾歌町栗熊東・新羽床口交差点 - 丸亀市綾歌町岡田下）
香川県道46号長尾丸亀線（仲多度郡まんのう町羽間）
香川県道199号炭所西善通寺線（仲多度郡まんのう町羽間 - 仲多度郡まんのう町吉野下・祓川橋西詰交差点）

道路施設

橋梁

成合橋（高松市成合町、香東川）
滝宮橋（綾歌郡綾川町、綾川）：1933年（昭和8年）完成の開腹アーチ橋。下流側には滝宮公園があり、2011年（平成23年）に土木学会選奨土木遺産に選定。
祓川橋（仲多度郡まんのう町羽間 - 仲多度郡まんのう町吉野下、土器川）：土器川中流の祓川に架かる橋。かつて金刀比羅宮の鳥居が道路上にあった。

地理

通過する自治体

高松市
綾歌郡綾川町
丸亀市
仲多度郡まんのう町
仲多度郡琴平町

交差する道路

国道32号（室塚交差点、支線）

交差する鉄道

高松琴平電気鉄道琴平線

沿線

高松南郵便局
西村ジョイ本社
ハッピードライビングスクール（成合自動車学校）
高松市立香東中学校
高松市立円座小学校
綾川町立陶小学校
綾川町立綾南中学校
琴平町立榎井小学校
滝宮天満宮
丸亀警察署 栗熊駐在所
* 高松琴平電気鉄道琴平線：岡本駅 - 挿頭丘駅 - 畑田駅 - 陶駅 - 滝宮駅 - 羽間駅

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