香川県道36号高松牟礼線

香川県道36号高松牟礼線：庵治半島を巡る美しい道

香川県道36号高松牟礼線は、香川県高松市を東西に貫通する主要地方道です。かつての香川県道144号牟礼庵治志度線から改称され、現在では高松市高松町交差点（国道11号との交点）を起点に、高松市牟礼町大町（国道11号との交点）を終点とする、全長約20.8kmの路線となっています。

庵治半島を一周する唯一の県道

この路線の最大の特徴は、旧庵治町を通り、四国最北端の庵治半島をほぼ一周する唯一の県道であることです。そのため、半島の美しい海岸線や豊かな自然を満喫できるドライブコースとなっています。瀬戸内海国立公園の指定地内も通り、多島海の絶景や行き交う船舶を眺めることができます。夏には、沿岸部は海水浴場として賑わいを見せます。

映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のロケ地

2004年に公開された大ヒット映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の主要なロケ地として使用されたことでも知られています。そのため、高松市庵治支所では、本県道沿線を「純愛の聖地」と位置づけ、観光資源として積極的に活用しています。沿線には、映画をテーマにした施設や観光案内所なども見られます。

歴史と自然、そして石工の街

庵治町、牟礼町周辺は、源平合戦の古戦場跡でもあり、歴史的な史跡が点在しています。この地域は「源平ロマン街道」として日本風景街道にも登録されており、歴史と自然の両方を満喫できる魅力的な場所です。また、庵治町は良質な庵治石を産出する、日本三大石材産地のひとつとして知られています。県道沿線には、石材加工業者や販売業者が集まる石工の街が広がり、独特の雰囲気を味わうことができます。

充実した観光資源

県道沿線には、様々な観光施設が点在しています。「純愛の聖地庵治・観光交流館」や「庵治温泉」といった定番の観光スポットに加え、「歯ART美術館」といったユニークな施設も見られます。また、分岐道路沿いには「イサム・ノグチ庭園美術館」や「石の民俗資料館」など、魅力的なスポットが数多くあります。終点付近には「道の駅源平の里むれ」があり、休憩や地元産品の購入に便利です。

交通とアクセス

高松琴平電気鉄道志度線と数ヶ所で交差しており、公共交通機関を利用したアクセスも可能です。起点と終点では国道11号と接続しており、車でのアクセスも容易です。

まとめ

香川県道36号高松牟礼線は、美しい自然、歴史、そして文化を満喫できる、魅力的なドライブコースです。映画のロケ地としても知られ、「純愛の聖地」として親しまれています。瀬戸内海の穏やかな風景と、歴史の息吹を感じながら、庵治半島を巡る旅をお楽しみください。ランナーにも人気のコースとなっており、様々な楽しみ方ができる道路です。

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