香翰屏

香翰屏の生涯と業績

香翰屏（こう かんへい）は、中華民国の軍人で、粤軍（広東軍）にルーツを持つ重要な指揮官です。彼は日中戦争（抗日戦争）における日本軍に対抗し、多くの歴史的役割を果たしました。字は墨林で、香灼璣という子を持ち、彼は香港公民教育委員会の主席を務めています。

初期の経歴

1912年（民国元年）、香は広州に出て法律と政治を学び、中国同盟会に加入しました。彼は1916年に広東海防司令部に就職し、最初は軍艦の書記として働いていました。それから3年後に広東護国軍第5軍軍官講武堂に入学し、その後、粤軍第1師に配属されました。彼はそこで着実に昇進し、粤軍の実力者・陳済棠に仕官しました。

指導者としての活動

1928年（民国17年）には国民革命軍第4軍第12師の師長に昇進し、1931年には中国国民党第4回代表大会で中央監察委員に選出されました。その後の1932年には、第1集団軍第2軍の軍長および広州公安局の局長を務めましたが、1934年には一時的に引退し郷里に戻ることになります。

しかし、彼は1936年（民国25年）に第4路軍の副総司令として復帰し、陸軍中将に昇進しました。日中戦争の勃発に伴い、彼は第9集団軍に所属し、多くの重要な業務を引き受けました。1939年には第9集団軍の副総司令や、第4戦区の挺進隊指揮所主任となるなど、戦線において存在感を示します。

軍人から外交まで

彼は外交的な手腕でも知られ、特に文物展覧会の籌備委員としても名を馳せました。彼は「軍人としてよりもむしろ外交官型の男」と評され、さまざまな方々に影響を与えました。広東文物展覧会の開催にも関与しており、文化活動にも積極的に参加しました。

戦後の活動

戦後、香翰屏は国民政府の広州行轅副主任に任ぜられ、1946年には広東文献館理事を務めます。1948年には行憲国民大会代表に選出され、1949年には広東省政府委員となりました。

国共内戦後、彼は香港に居住しましたが、国民大会の代表として台湾に赴くこともありました。これにより、彼は国民党との結びつきを維持し続けました。

最期

香翰屏は1978年8月17日に香港で死去しました。その享年は89歳、満88歳でした。彼の生涯は、中国の歴史における重要な軍事的及び政治的な出来事における深い関与を示しており、多くの人々に影響を与えたことが評価されています。彼の功績は今なお語り継がれています。

もう一度検索