香落渓

香落渓（かおちだに、こおちだに）

香落渓は、三重県名張市にある自然豊かな渓谷です。名張川の支流である青蓮寺川の上流域に位置し、その全長は約8kmに及びます。室生赤目青山国定公園の一部として、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。

形成

約1500万年前の室生火山群の噴火活動によって堆積した安山岩が、長年の歳月をかけて侵食されることで、現在の香落渓の独特な景観が形作られました。特に、柱状節理が作り出す壮大な崖は、自然の力強さを感じさせます。

見どころ

香落渓には、「屏風岩」「天狗柱岩」「鬼面岩」「鹿落岩」など、その形から名付けられた奇岩が点在し、訪れる人々を楽しませてくれます。また、「茶屋滝」や「抹揚淵」といった名所もあり、渓谷美を堪能できます。

一帯は豊かな自然が残されており、多種多様な野生動物や植生を観察することができます。特に秋の紅葉シーズンは、山全体が鮮やかに染まり、関西・中京方面からの観光客で賑わいます。2013年には12万人を超える観光客が訪れました。

アクセス

近鉄名張駅から三重交通バス（山粕西または曽爾高原行き）に乗車し、約30分。「紅葉谷」「香落橋」「落合」のいずれかのバス停で下車してください。

周辺観光

香落渓周辺には、以下のような観光スポットがあります。

室生赤目青山国定公園
赤目一志峡県立自然公園
赤目四十八滝
青山高原
* 室生寺

香落渓は、自然の造形美と豊かな生態系が魅力の渓谷です。四季折々の風景を楽しみながら、心身ともにリフレッシュできる場所として、ぜひ一度訪れてみてください。

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