馬来田村

馬来田村（まくたむら）

馬来田村は、かつて千葉県君津郡（旧望陀郡）に存在した村です。現在の木更津市の東部に位置しており、その歴史は明治時代にまで遡ります。

歴史

1889年（明治22年）4月1日、町村制の施行に伴い、真里谷村、真里村、下内橋村、戸国村、茅野村、茅野七曲村、山本七曲村、大稲村の8つの村が合併し、望陀郡馬来田村として発足しました。1897年（明治30年）4月1日には、望陀郡が統合され、君津郡の一部となりました。

1912年（大正元年）12月28日には、千葉県営鉄道久留里線の木更津駅 - 久留里駅間が開業し、村内には馬来田駅が設けられました。これにより、村の交通の利便性が向上しました。1923年（大正12年）9月1日には、久留里線が国有化され、国鉄の路線となりました。

1955年（昭和30年）3月31日、馬来田村は富岡村の南部（田川、佐野、下郡、根岸、上根岸）と合併し、新たに富来田町を新設。これにより、馬来田村はその歴史に幕を閉じました。その後、1971年（昭和46年）9月30日には、富来田町が木更津市に編入され、現在に至ります。

村長

初代村長は、武井惣左衛門が務めました。

交通

鉄道

国鉄（現JR東日本）
久留里線：馬来田駅

道路

久留里街道（本村廃止後、1982年4月1日から久留里馬来田バイパスの開通まで国道410号に指定されていた）

備考

馬来田村が発足時に所属していた望陀郡（まくだのこおり・もうだぐん）は、古代日本では馬来田国と呼ばれ、馬来田国造が治める支配領域でした。飛鳥時代の人物である大伴馬来田も、その名が望多、望陀と表記されることがありました。この地域は、古くから歴史的な背景を持つ場所であったことが伺えます。

関連項目

千葉県の廃止市町村一覧

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