馬路駅

馬路駅（まじえき）

馬路駅は、島根県大田市仁摩町馬路に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陰本線の駅です。この駅は美しい自然環境に囲まれた静かな場所にあり、地域住民にとっては重要な交通拠点の役割を果たしています。

歴史

馬路駅の歴史は1918年（大正7年）に遡ります。この年の11月25日に、鉄道院山陰本線の仁万駅から浅利駅間が延伸された際に開設され、客貨の取り扱いが開始されました。1987年4月1日、国鉄分割民営化により、JR西日本の駅として運営されています。これまでに、1962年に貨物取扱が廃止され、1977年には荷物扱いも廃止されて無人駅となりました。

駅の構造としては、島式ホームが1面2線あり、列車の交換が可能な地上駅です。現在は浜田鉄道部によって管理されており、駅舎は解体されているため、海側の構内踏切から直接ホームにアクセスする形になります。

利用状況

馬路駅の利用者数は長年にわたって減少傾向にあります。2022年度の1日平均乗車人員はわずか4人で、過去のデータと比較すると2004年度は26人、1994年度は67人、1984年度は133人と、利用者数はかなりの落ち込みを見せています。特に近年の利用状況は、更なる改善が必要な状況です。

駅周辺の観光地

駅周辺には、観光スポットが点在しています。特に注目すべきは「琴ヶ浜」です。この海水浴場は、浜を歩くと独特の音が鳴り、実写化された漫画『砂時計』にも登場する美しい場所です。また、馬路琴ヶ浜郵便局もあり、国道9号から海側へ入った場所に位置しています。駅から少し足を延ばすと、赤レンガの小さなトンネルを抜け、風光明媚な琴ヶ浜が広がります。

さらに、鞆ヶ浦は2007年に世界遺産に登録された石見銀山の構成資産として知られています。ここは、石見で生産された銀が旧港から船で運ばれた歴史的な場所です。

交通アクセス

駅には国道9号及び島根県道290号大国馬路停車場線が通っており、いくつかの道路が接続して居るため、車の利用でもアクセスが可能です。また、近隣の仁万駅や湯里駅が隣接しており、山陰本線沿線の移動にも便利な位置にあります。

映画への登場

この駅は2007年に公開された映画『天然コケッコー』にも登場し、撮影ロケ地として利用されました。映画でも印象的に描かれ、多くの視聴者にその風景を楽しんでもらえる場となりました。

最後に

馬路駅はその静かな環境と美しい自然に囲まれたロケーションが魅力の駅です。訪れる際には、周囲の観光地を巡りながらゆったりとした時間を楽しむことができるでしょう。

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