騎手会所属騎手

地方競馬における騎手会所属騎手制度

地方競馬において、所属厩舎を持たずに騎乗活動を行うことを可能にする「騎手会所属騎手」制度は、2012年4月1日、南関東（大井、川崎、船橋、浦和）の4競馬場で導入されました。この制度は、中央競馬におけるフリー騎手に相当するもので、騎手はそれぞれの競馬場の騎手会に所属することになります。中央競馬のフリー騎手は美浦・栗東トレーニングセンターに所属するのに対し、地方競馬の騎手会所属騎手は、所属する競馬場の騎手会に所属するという点が大きな違いです。

その後、2022年4月1日からは兵庫県競馬組合（園田・西脇）でも同様の制度が導入されました。ただし、南関東と兵庫県では、騎手会所属騎手になるための要件が一部異なります。

各地区の騎手会所属騎手一覧

以下に、各地区の騎手会所属騎手を、現役、引退、そして厩舎所属に再変更となった騎手別に分けて一覧で示します。所属期間や元所属厩舎なども併せて記載します。なお、引退後のキャリアについては、調教師や地方競馬全国協会職員など、具体的な進路を記述します。

東京都騎手会（大井）

現役:
和田譲治（嶋田幸晴厩舎 → 2012年10月21日付）
的場文男（庄子連兵厩舎 → 2012年11月25日付）
達城龍次（松浦備厩舎 → 2012年12月27日付）
矢野貴之（森下淳平厩舎 → 2012年12月27日付）
石川駿介（鈴木啓之厩舎 → 2015年1月19日付）
千田洋（佐々木忠昭厩舎 → 2015年3月16日付）
東原悠善（鈴木啓之厩舎 → 2020年5月4日付）
江里口裕輝（小野寺晋廣厩舎 → 2020年12月7日付）
西啓太（橋本和馬厩舎 → 2021年7月12日付）
高野誠毅（佐野謙二厩舎 → 2022年8月4日付）
横川伶央（的場直之厩舎 → 2023年1月1日付）
御神本訓史（三坂盛雄厩舎 → 2023年4月1日付）

引退:
吉井竜一（飯野文明厩舎 → 2015年6月22日付、2018年3月31日付で引退、翌4月1日付で調教師に転身）
坂井英光（栗田裕光厩舎 → 2018年5月21日付、2019年11月30日付で引退、翌12月1日付で調教師に転身）
楢崎功祐（三坂盛雄厩舎 → 2016年1月11日付、2020年12月31日付で引退）
小林拓未（鈴木啓之厩舎 → 2018年9月18日付、2021年3月12日付で引退）
早田秀治（石田貞雄厩舎 → 2013年10月28日付、2022年3月31日付で引退）
早田功駿（中村護厩舎 → 2016年4月1日付、2022年5月31日付で引退）
山﨑良（朝倉実厩舎 → 2017年3月6日付、2019年1月21日付で橋本和馬厩舎所属に再変更、2022年12月31日付で引退）
真島大輔（中村譲厩舎 → 2012年5月7日付、2023年3月31日付で引退、翌4月1日付で調教師に転身）
柏木健宏（柏木一夫厩舎 → 2013年11月4日付、2023年3月31日付で引退）

…（以下、千葉県騎手会、神奈川県騎手会、埼玉県騎手会、兵庫県騎手会についても同様のフォーマットで記述）

騎手会所属騎手になるための要件

南関東と兵庫県では、騎手会所属騎手になるための要件が異なります。

南関東地区
南関東地区4競馬場のいずれかの騎手会の会員であること
満25歳以上であること
南関東地区所属騎手として、継続して満3年以上の騎乗経験を有すること（他地区地方競馬等で期間限定騎乗を行った期間を含む）
通算50勝以上の成績を有すること

兵庫県騎手会
兵庫県競馬組合所属であること
満25歳以上であること
兵庫県競馬組合所属として、他地区の期間限定騎乗を含めて3年以上継続して騎乗経験があること
* 通算100勝以上の成績を有すること

この制度は、ベテラン騎手に新たな活躍の場を提供し、地方競馬全体の活性化に貢献するものとして期待されています。

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