高ノ瀬

高ノ瀬（こうのせ）

高ノ瀬は、徳島県那賀郡那賀町と三好市の境界に位置する山であり、その標高は1,740.8mです。この山は剣山から三嶺へと続く縦走路上に位置しており、旧三好郡東祖谷山村と旧那賀郡木頭村の境界にあたります。そして、県内では9番目の高峰として知られています。

地理的特徴

高ノ瀬は剣山の南西約6kmに位置し、縦走路のほぼ中央にあるため、登山者にとっては重要な地点となっています。また、剣山国定公園にも含まれており、自然の美しさが保たれています。山全体は多様な樹木に覆われており、ミネカエデ、イヌブナ、ナナカマド、ダケモミ、ツガ、ナラ、ミズメなどが自生しています。これらの樹木が生い茂る中、地面はササで覆われているため、自然散策や登山に訪れる人々に美しい景観を提供しています。

登山者は縦走路を辿る際、頂上のピークを避けて南側の山腹を巻くように進みます。この南側には、イセの岩屋と呼ばれる水場があり、大きな岩の下に位置しています。ここは休憩ポイントとして人気があります。

高の瀬峡

さらに、南側の峡谷は高の瀬峡として知られ、特に紅葉の名所として多くの観光客に訪れられています。高の瀬峡は「日本紅葉の名所100選」に選定されており、この時期には美しい紅葉が見られることから、多くの人々がこの自然の魅力を楽しむために訪れます。峡谷の景観は四季折々に変わり、訪れるたびに新たな発見を提供してくれるでしょう。

認識と自然の保護

高ノ瀬は、昭和60年代の地形図において初めてその名が記載されるまで、ほとんど無名の存在でした。そのため、古い文献などには登場しません。登山道については、剣山から縦走する以外の一般的なアプローチは存在しておらず、そのために訪れる登山者は限られています。これは高ノ瀬の自然が手つかずの状態で残っている要因の一つとも言えるでしょう。

まとめ

高ノ瀬は、徳島県の中でも特に自然が豊かで、美しい景観を楽しめる山の一つです。その登山体験や見どころは、訪れる価値があります。歴史的に無名だったこの場所も、現在では多くの登山者や観光客を魅了している存在なのです。そのため、高ノ瀬を訪れる際は、その壮大な自然を存分に楽しみ、またその保護に寄与することを心がけたいものです。

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