高倉浩樹

高倉浩樹（たかくら ひろき、1968年生まれ）は、日本の社会人類学者であり、東北大学東北アジア研究センターの教授です。東京都で生まれ、宮城県仙台市と福島県いわき市で育ちました。1987年に福島県立磐城高等学校を卒業後、1992年に上智大学文学部史学科を卒業。その後、1998年に東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程を単位取得し、東京都立大学人文学部助手となりました。1999年には博士号（社会人類学）を取得しています。

2000年、東北大学東北アジア研究センターの助教授に就任。2003年にはケンブリッジ大学スコット極地研究所の客員研究員、2004年には国立民族学博物館の客員助教授を務めました。2007年に東北大学東北アジア研究センター准教授となり、2008年には地域研究コンソーシアム運営委員長に就任。2009年には北海道立北方民族博物館フェロー、同年にはディスプレイデザイン賞を受賞しています。

その後も、2010年に日本文化人類学会理事、2012年に東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー、同年に大同生命地域研究奨励賞と地域研究コンソーシアム作品賞を受賞するなど、多岐にわたる分野で活躍しています。2013年には東北大学東北アジア研究センター教授に就任。2014年には北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同利用・共同研究拠点運営委員会委員、2016年には日本学術会議会員、2017年には東北大学東北アジア研究センター長を務めました。

2018年には東北大学総長特別補佐（研究）、放送大学客員教授に就任。2020年にはラップランド大学北極センター科学助言委員会委員、2021年には文化庁文化審議会委員、2022年にはラップランド大学北極センター客員教授、国立民族学博物館運営会議外部委員を務めるなど、国際的な活動も展開しています。

高倉浩樹の研究分野は社会人類学、特にシベリア民族誌学です。著書には、『社会主義の民族誌 : シベリア・トナカイ飼育の風景』（2000年）、『シベリアとアフリカの遊牧民 : 極北と砂漠で家畜とともに暮らす』（2011年、曽我亨と共著）、『極北の牧畜民サハ : 進化とミクロ適応をめぐるシベリア民族誌』（2012年）などがあり、シベリアの遊牧民に関する研究が高く評価されています。特に、極北の遊牧民の生活様式、文化、社会構造に関する研究は、国内外の学術界で注目を集めています。

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