高喜

高喜（こうき）の歴史と展開

高喜は1670年に茨城県石岡市にて設立された衣料品チェーンです。創業者である高野喜兵衛は「高喜呉服店」として、主に呉服を取り扱う店舗を開業しました。この後、1950年には法人化され、「株式会社高喜」として新たなスタートを切りました。初代社長には高野正衛が就任し、資本金は50万円でした。

江戸時代には、江戸から仙台まで展開する最大の呉服商として名を馳せましたが、1929年には石岡大火の影響で店舗が全焼してしまいました。復興の際には、呉服や寝具に加え、洋品や服地袋物を扱う総合衣料品店へと進化しました。さらに、戦時中には海軍省指定の被服工場としても利用されました。

1970年には「コーキショッピングプラザ」として新店舗がオープンし、レイアウトが一新されました。その際のキャッチフレーズは「おしゃれと暮らしのショッピング」に設定され、フロアには多様な商品が並びました。1階にはスーパーマーケットのセイブが出店し、特に新鮮な果物や野菜が人気でした。また、ソフトクリームやファーストフードの店舗も併設されていました。

段階的にフロアの改装が行われ、2階と3階では衣料品や雑貨が並び、特にサンリオショップなどが賑わいを見せました。4階には食事を楽しめるレストランフロアが存在し、屋上にはゲームコーナーが設けられていました。

1967年に鉾田町へ進出した後、1974年には真壁郡に「コーキ真壁ショッピングプラザ」を開設。これを皮切りに、茨城県内外にチェーンを拡大していきました。1980年代や1990年代には、約30店舗を展開し、売上高は100億円を超えることもありました。

しかし、バブル経済の崩壊に伴って急激な経営方針が裏目に出てしまい、2001年の売上は2000年の半分近くにまで落ち込む事態となりました。この影響で、閉店やリストラを余儀なくされ、2002年には高野輝也社長が自己破産を申し立てる事態に陥りました。

高喜は332年の歴史をもって幕を閉じ、店舗は全て閉店しました。その後、かつての本店ビルは解体され、跡地にはツルハドラッグが出店しています。

沿革

• - 1670年: 高喜呉服店として創業
• - 1929年: 石岡大火で全焼
• - 1949年: 株式会社高喜設立
• - 1970年: コーキショッピングプラザ開設
• - 1987年: CI導入
• - 2002年: 経営破綻、全店舗閉店

過去の店舗

• - 石岡店（本店）
• - 鹿嶋店（ショッピングセンターサンポート鹿島内）
• - 真壁店
• - 小川店（ショッピングセンターサンプラザ内）
• - 神立店
• - 鉾田店

高喜の歴史は、地域のファッション文化に多大な影響を与え、また多くの人々に親しまれてきました。

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