高山優希

高山優希: 元プロ野球選手の経歴と特長

高山優希（たかやま ゆうき）は、1998年5月17日生まれで、大阪府意思市に生まれ育った元プロ野球選手です。ポジションは投手で、左投左打の選手として知られています。彼の野球キャリアは小学生の時から始まり、その道を突き進んできた成果が評価されています。

経歴の始まり

高山が野球を始めたのは城東小学校時代で、森之宮キャッスルに所属していました。中学校に進むと大阪東ボーイズに入団し、同じ地域のライバルである箕面ボーイズには東京ヤクルトスワローズの寺島成輝がいました。中学時代には、野茂英雄が監督を務めるNOMOジャパンに選ばれ、アメリカへの遠征も経験しました。この遠征では藤嶋健人や岩田将貴とともにプレーしました。

高校時代の活躍

その後、大阪桐蔭高校に進学し、1年生の秋には早くもベンチ入りし、近畿大会でのベスト8に貢献します。2年春の第87回選抜高等学校野球大会では、敦賀気比との準決勝で初めて甲子園のマウンドに立ち、逆境の中で無失点に抑える投球を見せました。彼は2年秋からチームのエースとして活躍し、秋の大阪大会では優勝し、続く明治神宮野球大会にも出場を果たしました。特に明治神宮大会では、木更津総合との対戦で記録した150km/hの速球が印象的でした。

しかし、彼のキャリアは順風満帆だったわけではありません。3年生に進むと腰の痛みが影響し、その後出場できなかった大会もありました。特に選手権大阪大会では3回戦で敗れ、彼の3年夏は終わりを迎えました。

プロ入りとその後の挑戦

高山は2016年のドラフトで北海道日本ハムファイターズから5位指名を受け、契約金や年俸を得てプロ入りしました。しかし、3年間のプロ選手生活の中で一軍出場は果たせず、二軍で72試合に登板し、5勝6敗、防御率6.25という結果にとどまりました。2019年には戦力外通告を受け、その後育成選手として再契約し、さらなる成長を目指しました。

しかし、2020年から2022年にかけての成績も思わしくなく、特に2022年の成績は厳しいものでした。この結果を受けて、彼は一時引退を決意しました。しかし、妻の支えもあり、2023年の12球団合同トライアウトを受けることを決定。当シーズン中は自主トレを行い、関西独立リーグの堺シュライクスに所属しました。

7試合に登板し、1勝0敗1H、防御率3.60という成績を収めましたが、シーズン終了後の12月1日、自由契約となりました。

競技者としての特長

高山優希は、最速150km/hに達する速球が特徴のピッチャーでした。彼の投球スタイルはスライダー、カーブ、SFF（スプリットファストボール）を駆使し、多様な球種を持っていることでも知られています。また、彼は日本人の父とフィリピン人の母との間に生まれたハーフとしての特性も注目されています。

彼は2020年にはワールド・ベースボール・クラシック予選のフィリピン代表として選ばれる機会もありましたが、COVID-19の影響により出場が叶いませんでした。

引退後の生活

高山は2023年に現役引退を決断した後、広告関係の仕事に就くことを発表しました。これまでの野球人生において多くの経験を積んだ彼が、新たなステージでどのように成長していくのか期待が寄せられます。

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