高島水際線公園

高島水際線公園は、神奈川県横浜市西区のみなとみらい地区、特に63・64街区に位置する都市公園です。その面積は約1.3ヘクタールで、水辺の景観を活かした設計が特徴です。

この公園は、みなとみらい中央地区の帷子川下流、港湾部に沿って広がっており、2011年5月25日に開園しました。公園内には親水ゾーンとして「潮入りの池」が設けられていますが、安全のため通常は柵で囲まれ、立ち入りは禁止されています。この池は潮の満ち引きによって水位が変化し、自然の動きを感じることができます。

公園の大きな特徴の一つとして、東海道本線の貨物支線である高島線が園内を横切っている点が挙げられます。この線路を跨ぐように設置された「公園連絡橋」からは、線路を一望でき、鉄道ファンにはたまらないスポットです。かつてこの地域には高島駅という貨物駅が存在しており、その名残を感じさせる場所でもあります。特に、珍しい臨時列車が運行される際には、多くの鉄道写真愛好家で賑わう、知る人ぞ知る撮影スポットとなっています。また、公園からは港湾部の水際線を挟んで、対岸のポートサイド地区の風景も楽しむことができます。

公園の西端には、みなとみらい大橋（みなとみらい大通り）へと繋がる階段とスロープが設置されています。さらに、日産本社ビルなどが建ち並ぶ66・67街区の帷子川沿いには「水際線プロムナード」が整備されており、みなとみらい大橋の下を通って、このプロムナードと公園は繋がっています。このプロムナードを通ることで、「はまみらいウォーク」や「NISSANウォーク」へのアクセスも容易になり、国道1号線への抜け道としても利用できます。

公園内にはトイレは設置されていますが、専用の駐車場はありません。2016年時点では、近くに工事用車両の駐車場がありましたが、公園利用者の駐車は禁止されています。訪問の際は公共交通機関を利用するか、近隣の駐車場を利用する必要があります。

現在、音楽アリーナ「Kアリーナ横浜」を含む60・61街区の複合開発（ミュージックテラス）に関連して、みなとみらい大橋までのデッキ（仮称：高島水際線デッキ）の整備工事が公園内でも行われています。この工事は2021年12月から開始され、2024年秋頃までの完了を予定しています。工事期間中は、みなとみらい大橋側（水際線プロムナードとの接続部を含む）から公園への入場が制限される範囲があるので、訪れる際には注意が必要です。

公園内には、造成工事中に発見された「いかり」、「車輪」、「横浜港導水堤の袋詰めコンクリート」を再利用したモニュメントが設置されています。これらのモニュメントは、この場所の歴史を物語るとともに、訪れる人々に港湾都市としての横浜の歴史を感じさせてくれます。

アクセス

みなとみらい線新高島駅から徒歩5分


周辺情報

高島中央公園: 近隣にある別の公園
臨港パーク: 海に面した開放的な公園
ポートサイド公園: 帷子川を挟んだ対岸にある公園

その他

* 日本貨物鉄道（JR貨物）: 公園内を通る高島線を運営


高島水際線公園は、水辺の風景、鉄道、歴史を感じられるモニュメントなど、多様な魅力を持つ公園です。みなとみらいを訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

もう一度検索