はまみらいウォーク

はまみらいウォーク：横浜の主要エリアを結ぶ歩行者専用橋

はまみらいウォークは、神奈川県横浜市西区に位置し、横浜駅東口とみなとみらい地区の間、帷子川に架かる人道橋（ペデストリアンデッキ）です。2009年7月21日に開通し、都市の利便性を大きく向上させる役割を担っています。

デザインと評価

この橋のデザインはエムアンドエムデザイン事務所が手がけ、2011年には土木学会デザイン賞優秀賞を受賞しています。その洗練されたデザインは、都市景観に調和し、歩行者にとって快適な空間を提供しています。

概要とアクセス

はまみらいウォークの横浜駅側は、横浜新都市ビル（そごう横浜店）と横浜スカイビルの2階部分（風の広場〈はまテラス〉、公開空地）に接続しています。また、みなとみらい地区側は日産自動車グローバル本社と直結しており、ビル内の「NISSANウォーク」を通ることで、横浜駅方面からみなとみらい地区への最短アクセスが可能になります。

さらに、NISSANウォークとの接続部付近からは、帷子川沿いに整備された「水際線プロムナード」へ降りることもできます。このプロムナードを利用すると、西側の国道1号や東側のみなとみらい大橋、高島水際線公園へとアクセスできます。また、新都市ビル東側テラスからかもめ歩道橋を経由して、横浜ベイクォーターへも接続しています。

この橋が完成するまでは、横浜駅からみなとみらい地区へ徒歩で移動する場合、国道1号や横浜ベイクォーターを経由する必要があり、時間がかかっていました。はまみらいウォークの開通により、これらの移動時間が大幅に短縮され、両地区間のアクセスが格段に向上しました。

今後の計画

はまみらいウォークの東側に平行して架かるみなとみらい大橋には、横浜新都市ビルと横浜スカイビルがある出島地区の海側から橋の中央付近へT字型に接続する自動車道路（栄本町線支線1号）の計画があります。ただし、この道路の整備時期は未定です。

また、はまみらいウォークの西側には屋根が設置されていますが、当初計画されていた動く歩道の設置は、2009年の開通時には見送られました。将来的な設置計画については、現時点では不明です。

完成までの経緯

はまみらいウォークは2008年6月に完成しましたが、当初予定されていた同年の秋の開通は、水際線プロムナードの工事遅延により、翌年の7月までずれ込みました。2008年の時点ではNISSANウォークがまだ存在しなかったため、みなとみらい地区へのアクセスを確保するためには、プロムナードの完成を待つ必要がありました。

名称の由来

計画段階では「横浜駅東口ペデストリアンデッキ（仮称）」と呼ばれていましたが、2008年6月に一般公募が行われ、316件の応募の中から「はまみらいウォーク」という名称が選ばれました。

関連情報

ペデストリアンデッキ: 歩行者専用の橋や通路のこと。
横浜の都市デザイン: はまみらいウォークは横浜の都市デザインにおける重要な要素の一つ。
横浜博覧会: 1989年の開催期間中、横浜駅側から会場までゴンドラリフトが運行していました。
外部リンク: はまみらいウォーク（横浜市道路局橋梁課） (Wayback Machineによる2016年3月4日時点のアーカイブ)

はまみらいウォークは、横浜の主要エリアを結ぶだけでなく、市民や観光客にとって快適で便利な移動手段を提供しています。その美しいデザインと機能性は、横浜の都市景観に貢献し、多くの人々に利用されています。

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