高旻寺

高旻寺（こうびんじ）

高旻寺は、中華人民共和国江蘇省揚州市邗江区に位置する著名な仏教寺院です。鎮江の金山寺、常州の天寧寺、寧波の天童寺と並び、中国禅宗四大叢林として広く知られています。

歴史

高旻寺の歴史は隋代（581年-618年）に遡ります。長い歴史の中で、寺は様々な変遷を経験してきました。

清代に入ると、順治8年（1651年）に両河総督の呉惟華が天中塔を建立し、寺は「塔廟」と改称されました。康熙38年（1699年）には、康熙帝が南遊の際にこの寺を訪れ、「高旻寺」の額を賜りました。その後、康熙42年（1703年）には塔湾行宮が増築され、寺の規模が拡大しました。雍正年間には、天慧実徹という僧侶によって寺が再興されました。

しかし、咸豊3年（1853年）に勃発した太平天国の乱により、寺は火災に見舞われ、全焼してしまいました。その後、光緒年間に寺院が再建され、現在見られる伽藍の基礎が築かれました。

1983年には、中華人民共和国国務院によって、高旻寺は漢族地区仏教全国重点寺院に認定され、その重要性が改めて認識されました。

伽藍

高旻寺には、以下の主要な建物があります。

山門： 寺の正門であり、参拝者を迎えます。
大雄宝殿： 本尊を安置する главная 殿堂です。
老禅堂： 禅の修行を行うための道場です。
念仏堂： 念仏を唱えるための道場です。
蔵経楼： 経典を保管する хранилище です。
玉仏堂： 玉仏を安置する殿堂です。
西楼： 寺の西側に位置する楼閣です。
水架涼亭： 水辺に建てられた涼亭です。
寮房： 僧侶の住居です。

これらの建物が、高旻寺の荘厳な伽藍を構成しています。

参考文献

成章 (2012年9月4日). “江蘇禅宗三大名刹——金山寺、高旻寺、天寧寺” (中国語). [中国仏教協会]]. [http://www.chinabuddhism.com.cn/yj/2012-09-04/1373.html 2021年8月26日閲覧。

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