高村泰夫

高村泰夫（たかむら やすお）は、1967年7月7日生まれの日本の財務官僚です。愛媛県出身で、東京大学法学部を卒業後、1990年に大蔵省（現在の財務省）に入省しました。入省後は、主計局を中心にキャリアを積み重ね、財政運営の中枢を担ってきました。

初期のキャリアでは、主計局総務課に配属され、その後、主計局調査課や主計企画官付として、財政計画の策定に携わりました。1996年には、岸和田税務署長を務め、税務行政の現場も経験しています。その後も、主計局主計官補佐として、農林水産分野の予算編成に関与し、大臣官房では総合政策課長補佐や秘書課財務官室長などを歴任しました。

2013年には主計局主計官（農林水産担当）に就任し、農林水産予算の責任者として活躍しました。その後、国際局に移り、調査課長、地域協力課長を歴任し、国際的な経済協力にも携わっています。2018年からはアジア開発銀行に派遣され、予算・人事・経営システム局長として、組織運営に貢献しました。

2021年には内閣官房に移り、内閣審議官（国家安全保障局）として、国家安全保障に関わる政策立案に携わりました。そして、2024年7月には関税局長兼税関研修所長に就任し、税関行政のトップとして、日本の貿易円滑化と安全確保に尽力しています。

高村泰夫の経歴は、日本の財政、税務、国際協力、国家安全保障といった幅広い分野に及び、そのキャリアを通じて、日本の行政運営に大きく貢献してきたことがわかります。彼の専門性と経験は、今後の日本の政策運営においても重要な役割を果たすことが期待されます。

略歴

1990年4月：大蔵省入省、主計局総務課配属
1991年5月：主計局調査課 兼 主計局主計企画官（財政計画担当）付
1995年7月：国際金融局国際機構課通貨基金係長
1996年7月：岸和田税務署長
1997年6月：証券局総務課長補佐
1998年6月：アフリカ開発銀行（アビジャン）
2001年7月：財務省主計局主計官補佐（農林水産第三係主査）
2003年7月：主計局主計官補佐（農林水産第一係主査）
2005年7月：大臣官房総合政策課長補佐
2006年7月：大臣官房総合政策課長補佐 兼 大臣官房総合政策課経済分析室長
2007年7月：大臣官房総合政策課長補佐 兼 大臣官房総合政策課企画室長 兼 財務総合政策研究所研究部財政経済計量分析調整官
2008年7月10日：大臣官房秘書課財務官室長
2009年7月10日：国際復興開発銀行日本代表理事代理（ワシントン）
2013年7月8日：主計局主計官（農林水産担当）
2016年6月：国際局調査課長
2017年7月：国際局地域協力課長
2018年7月：アジア開発銀行予算・人事・経営システム局長（マニラ）
2021年7月24日：国際局付
2021年7月26日：内閣官房内閣審議官（国家安全保障局）
2024年7月5日：関税局長 兼 税関研修所長

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