高松競輪場

高松競輪場の魅力と歴史

高松競輪場（たかまつけいりんじょう）は、香川県高松市福岡町一丁目に位置する競輪のメインスポットです。1950年に開設以来、競輪愛好者や地域住民に愛されてきました。この競輪場は、高松市が施設の所有者であり、主催者でもあります。また、競技はJKA西日本地区本部中四国支部のもとで実施されています。

記念競輪と多様なイベント

高松競輪場では、記念競輪が「玉藻杯争覇戦」として開催されています。これまでは毎年5月に行われていましたが、最近の年では2月に移動しています。さらに、2025年度の記念競輪は施設改修の影響で小松島[[競輪場]]での開催が予定されています。

この競輪場は、地元のキャラクターとしてチーターの「チータカ」をマスコットに据えています。記念競輪の二日目には「チータカカップ」という特別なレースも行われ、これにちなむイベントが盛り込まれています。また、2022年より開催されるミッドナイト競輪は、全国で29番目となり、新たな試みとして注目を集めています。

競輪場の歴史の中で、1982年や1991年にはオールスター競輪、2000年や2004年には共同通信社杯競輪、さらには多くの特別競技がここで開催されました。特に、2017年には初めてウィナーズカップが実施されるなど、多彩なイベントが行われています。

自然災害と復興

自然災害も、この競輪場の歴史の一部です。2004年8月には台風16号の影響で高潮が発生し、競輪場は初めて浸水しました。この影響で場外発売は中止せざるを得ませんでしたが、その後の復興に向けた取り組みが功を奏しました。

存廃問題とその後の展望

開設から70年が経過し、競輪場は老朽化や建物の耐震問題が指摘されるようになりました。売上の減少も影響し、存廃が議論されましたが、地元市民の多くが存続を望んだことから、これを受けて継続することが決定されました。新たにナイター設備も導入され、競輪の魅力を再生する施策が行われています。

やがて、2021年には競輪業務を民間委託する方針が決定し、株式会社チャリ・ロトが運営を担うことになりました。訪れる人数は減少しているものの、インターネット投票や電話投票の好調さに支えられ、高松競輪場は2022年度に212億円という高水準の売上を記録し、再び元気を取り戻しています。

バンクとその特性

高松競輪場のバンクは、400mの周回コースを採用しています。以前は333mのバンクだったものを、1970年代に改修しカントが強調されたデザインが施されています。この独自のバンクデザインは、選手たちにとって魅力的な競技環境を提供しています。

アクセスと施設

競輪場へのアクセスは、高松琴平電気鉄道の今橋駅から徒歩10分ほどで、記念開催時には高松駅前からの無料送迎バスも利用できます。ただし、2021年には観客の入場が制限されたため、送迎は行われませんでした。訪れる際には、安全でスムーズなお出かけを心がけましょう。

このように、高松競輪場は歴史と魅力を兼ね備えたスポーツの拠点として、ますます多くの人々に支持されています。

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