小松島競輪場

小松島競輪場の概要

小松島競輪場（こまつしまけいりんじょう）は、徳島県小松島市横須町に位置する競輪場であり、小松島市が設立し、運営を行っています。1950年の開設以来、多くの競輪ファンに親しまれているこの施設は、特に毎年7月に開催される開設記念競輪「阿波おどり杯争覇戦」で知られています。2025年度には高松競輪場が改修工事のため、特別に高松市での開催が予定されています。

イベントと特徴

過去には1994年、1995年、2001年、2006年には「ふるさとダービー」が開催され、さらには2010年には「共同通信社杯春一番」も行われ、競輪の熱気に満ちています。加えて、マスコットキャラクターである「ポンスター」は阿波狸合戦の「金長たぬき」からインスパイアされたもので、関連するレースも行われています。

特に、競輪実況の分野では、全国初の女性実況アナウンサーとして知られる茂村華奈が2022年末までの担当を果たした後、元ガールズケイリン選手である岩原紗也香が後継者として登場しました。

バンクとアクセス

競輪場のバンクは400メートルで、直線部分の長さは標準的ですが、以前は500メートルのバンクであったため、カントがやや緩いのが特徴です。特にバック側は岸壁に接する設計となっており、そのため海風の影響を受けやすい立地となっています。

アクセスは、JR四国の牟岐線南小松島駅から徒歩10分程度で、過去には徳島駅からの無料送迎バスも運行されていましたが、現在は特定のイベント時のみに限られています。最近では、公共交通機関の利用促進として、初来場者にクオカードが贈呈される施策も行われています。

ガールズケイリンとチャリロト

2024年には新たに女子選手専用の宿舎が完成し、これに伴い小松島競輪場でもガールズケイリンが初めて実施されます。これまで女子選手の控室がなかったため、この動きは特に注目を浴びています。また、2024年4月には「チャリロト」の重勝式投票が開始され、競輪ファンに新しい投票の楽しみを提供しています。

改修と今後の展開

2020年には場内のバンク改修や照明設備の設置が行われ、その結果、2022年5月からミッドナイト競輪が開始されるなど、新しい試みが続いています。2025年にはミッドナイトでのGIIIレースも予定されており、さらなる盛り上がりが期待されています。

歴史的エピソードと独自の取り組み

小松島競輪場は、2006年には元競輪局次長による事件が報道されるなど、波乱があった時期もありますが、ここ数年は地域社会とのつながりを深めるイベントや企画が増えてきました。2023年からは、バンクを利用したラジコンカーイベントも実施されており、様々な層の人々に楽しんでもらう取り組みが進められています。

まとめ

小松島競輪場は、その歴史と地域貢献に根ざした多彩なイベントを通じて、競輪ファンのみならず地域住民にも愛される存在となっています。さらなる活性化を目指し、未来の展望が楽しみな競輪場です。

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