高根台団地

高根台団地

高根台団地は、千葉県船橋市高根台に位置する、日本住宅公団（現：都市再生機構（UR））が開発した大規模な公団住宅です。新京成電鉄沿線の主要団地の一つとして、前原団地、常盤平団地に次いで建設され、多くの人々に親しまれてきました。

歴史

1961年（昭和36年）8月25日、高根台団地は入居を開始しました。この団地の建設に合わせて、同年8月1日には新京成線高根公団駅が開業し、団地住民の足として重要な役割を果たしています。

住棟の設計は、建築家の津端修一が担当しました。当初は293棟の住棟がありましたが、老朽化により、2014年（平成26年）12月時点で1号棟から172号棟、および283号棟から293号棟は現存していません。

建て替え事業

1999年度（平成11年度）より、老朽化が進んだ住棟の建て替え事業が開始されました。URの高層住宅「アートヒル高根台」の建設をはじめ、民間の不動産デベロッパーとの連携により、分譲・賃貸住宅、高齢者施設、子育て支援施設、総合病院などが建設されました。

当初の計画では、173号棟から282号棟の地区も建て替え対象でしたが、URの方針転換により、これらの住棟は当面の間、継続して使用されることになりました。これは、当時建て替えが進められていたUR団地としては初の事例となりました。現在も、これらの住棟に対して定期的な修繕が行われています。

2014年（平成26年）2月末までに、URが建て替えを予定していた「アートヒル高根台」の全23棟（うち23号棟は店舗棟）が竣工しました。民間委託分では、野村不動産による戸建住宅群が2013年（平成25年）末にほぼ完成し、他の業者も建設を進め、2020年度（令和2年度）末までに、建て替え対象エリアのすべての建物が完成しました。

現在の状況

建て替えエリアには、URの「アートヒル高根台」をはじめ、野村不動産の戸建住宅「プラウドシーズン船橋高根台」、清水総合開発と長谷工コーポレーションによる分譲マンション「ヴィークステージ船橋高根台」「ヴィークスクエア船橋高根台」、中央住宅の戸建住宅「REASON船橋高根台」、日鉄興和不動産の分譲マンション「リビオシティ船橋高根台」、フージャースケアデザインのシニア向け分譲マンション「デュオセーヌ船橋高根台」、長谷工シニアウェルデザインなどによるサービス付き高齢者向け住宅「ウェルミーテラス高根台」、社会福祉法人秀心会の複合福祉施設「たか音の杜」、社会福祉法人愛弘会の特別養護老人ホーム「船橋愛弘園」、積和グランドマストのサービス付き高齢者向け住宅「グランドマスト高根台」、社会福祉法人小羊会の特別養護老人ホーム「船橋こひつじ園」など、多様な施設が建設されています。

また、住宅以外の施設として、船橋市高根公団駅自転車等駐車場、千葉徳洲会病院、フードスクエア高根台店（スーパーマーケット）、クリエイト船橋高根台店（ドラッグストア）、高根台グリーンキディ保育園、船橋訪問クリニック、すぎおかクリニック高根台院、小規模多機能居宅介護ソレイユ高根台などがあります。

周辺環境

高根台団地の周辺には、ショッピングセンター・エポカ（核店舗：リブレ京成）、高根台公民館などがあります。交通アクセスとしては、新京成線高根公団駅、高根木戸駅、船橋新京成バス高根公団線などが利用できます。

ゆかりのある人物

評論家の竹中労は、1964年から高根台団地に住み、自治会長を務めたことがあります。

高根台団地は、時代とともに変化を遂げながら、地域社会の拠点として重要な役割を果たし続けています。

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