高浜港駅

高浜港駅について

高浜港駅（たかはまみなとえき）は、愛知県高浜市青木町に位置する名鉄三河線の駅です。駅番号はMU07で、交通系ICカード「manaca」が使用可能です。この駅は、地域の歴史や文化、及び経済活動に深い関わりを持っています。

歴史

高浜港駅は1914年に三河鉄道の駅として開業しました。元々は大浜港駅（現在の碧南駅）と刈谷新駅（現・刈谷駅）を結ぶ路線の一部として設立されたため、当初から物流の要所として運営されていました。特に、新川港や大浜港との連携を図るために臨港線が設けられましたが、地理的な条件から高浜港駅自体には臨港線が直接通じることはありませんでした。このため、高浜港駅は港に沿った形で建設され、その後の工業化や都市の発展と共にその役割を変えました。

初期の出荷品には、瓦、土管、醤油、味噌などが含まれており、地域の重要な産品として知られています。1970年代に入ると貨物輸送は鉄道からトラックへと移行し、1977年に貨物営業が廃止されました。

駅の沿革

以下は高浜港駅の主要な歴史的な出来事の年表です。

• - 1914年（大正3年）2月5日 - 開業。
• - 1940年（昭和15年）4月1日 - 初代の木造駅舎が完成。
• - 1941年（昭和16年）6月1日 - 名古屋鉄道に合併され、三河線の駅に。
• - 1977年（昭和52年）5月25日 - 貨物営業を廃止。
• - 2016年（平成28年）3月10日 - 新しい駅舎が供用開始。

新駅舎は高浜市の特産である瓦を使用し、地元の特色も反映されています。

駅の構造

高浜港駅は1面1線の地上駅で、かつては島式ホームの1面2線を持っていましたが、貨物輸送の廃止や運行が効率化されたことで、現在のような構造になりました。駅舎は無人駅となっており、知立駅からの集中管理システムが導入されています。現在の駅舎は2016年に完成し、地域のランドマークとなっています。

旧駅舎は1940年に建てられ、その後改装が行われましたが、元の姿を部分的に残しています。また、駅舎南側にはトイレが設置されており、名鉄によって改修され高浜市に譲渡されています。

利用状況

高浜港駅の1日平均乗降人員は、2013年度には約2043人であり、これは名鉄全駅中182位、三河線中18位に位置しています。過去の統計によると、1992年度の平均乗降人員は1991人で、名鉄全駅中173位、三河線中20位でした。近年も地域の利用者に支えられています。

駅周辺の施設

駅の周辺には様々な学校や公共施設が存在し、地域の教育や文化活動の中心ともなっています。主な施設には、南中学校、高浜小学校、港小学校、高浜幼稚園、大聖寺、そして高浜市やきものの里かわら美術館や図書館があります。また、駅近くには「いきいき号」と呼ばれる高浜市コミュニティバスの路線もあり、交通アクセスが便利です。

高浜港駅は、地域の歴史と文化を支える重要な交通の拠点であり、今後も地域と共に発展していくことが期待されています。

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