高瀬将嗣

髙瀬將嗣（たかせ まさつぐ）のプロフィール

髙瀬將嗣は、1957年1月1日に東京都で生まれ、2020年5月25日に63歳で亡くなりました。彼は日本の殺陣師、映画監督、脚本家として活躍し、特に「芸道殺陣 波濤流 高瀬道場」の主宰者として知られています。彼の本名は髙瀬將嗣ですが、脚本家としては霧分昇という名義でも活動しました。国士舘大学文学部を卒業後、フリーランスや大鷲プロダクションに所属していました。日本[[映画監督協会]]や日本シナリオ作家協会、日本俳優連合の理事としても名を馳せました。

家族の影響

彼の父は、伝説の殺陣師高瀬将敏であり、日活アクション作品に数多く出演し、現代アクションを「技斗」と名付けた影響力のある存在です。髙瀬は大学在学中からアクション分野に興味を持ち、1970年代には刑事ドラマに出演し、アクション俳優としてのキャリアをスタートさせました。大学の4年生の時には父親の助手として現場に入る経験を積み、その後、アクション監督としてキャリアを築くこととなります。

主な業績

1979年に大学を卒業する際、サラリーマンとしての道を選ぼうとしていましたが、父の健康問題も影響し、アクション監督としての道を選びました。1980年には日活ロマンポルノの作品に俳優かつアクション指導として参加。1983年の映画『日本海大海戦　海ゆかば』を最後に俳優業を終え、1984年には殺陣師に専業として活動を開始します。

1980年代には映画『ビー・バップ・ハイスクール』やテレビドラマ『あぶない刑事』において、リアルファイトスタイルのアクションを確立。この新しいスタイルは、アクションの多様性に寄与し、観客に大きな影響を与えました。また、特撮番組『七星闘神ガイファード』においても、リアル志向のスーツアクションを追求しました。時代劇においても彼の才能が光り、2010年の映画『花のあと』では主演の北川景子に6か月間の殺陣を指導したことが話題になりました。

国際的な活動と著作

2010年には、トルコにおいて日本文化の普及を目的とした演武を披露し、国際的にもその名を広めました。映画監督としても、1990年に『極道ステーキ』でデビュー以降、アクション作品だけでなく、コメディや任侠映画でも名前が知られるようになりました。1996年には『平成版 嗚呼!!花の応援団』がインディーズ映画展でグランプリを獲得。

また、彼は映画専門誌『映画秘宝』にコラムを連載し、著書としては『技斗番長 活劇映画行進曲』や『基礎から始めるアクション 技斗・殺陣』などがあります。

最期の日々

2018年には、胃がんを患い、すでに進行した状態での診断を受けました。治療を続けましたが、家族以外には病気を知らせることはなく、2020年に亡くなりました。彼の墓所は多磨霊園にあり、彼の遺した業績は今も多くの人々に影響を与え続けています。

受賞歴と生涯

髙瀬氏は、1997年のインディーズ映画展でグランプリを受賞し、2000年代には日本デジタルビデオシネマ大賞の最優秀アクション監督賞と優秀監督賞も受賞するなど、業績が高く評価されました。彼の人生は、家族影響だけでなく、自身の情熱と努力によって築かれたものです。

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