高知東部自動車道

高知東部自動車道（KOCHI-TOBU EXPWY）

高知東部自動車道は、高知県高知市を起点とし、高知県東部の太平洋沿岸を経由して安芸市に至る、全長約36kmの高規格幹線道路です。国道55号に指定されており、略称は「高知東部道」として親しまれています。

高速道路ナンバリングでは、阿南安芸自動車道・徳島南部自動車道と共に「E55」が割り当てられています。安芸西ICからは、地域高規格道路である阿南安芸自動車道を経由して徳島県阿南市で徳島南部自動車道と接続し、四国を一周する自動車専用道路網を形成する計画です。さらに、高知新港や高知空港といった交通拠点と相互に連結することで、瀬戸内地方や本州地方を含む広域的な高速交通ネットワークへの接続も目指しています。

事業区間ごとの概要

高知東部自動車道は、以下の2つの区間から構成されています。

高知南国道路

起点：高知県高知市一宮（高知IC）
終点：高知県南国市物部（高知龍馬空港IC）
全長：15.0 km
規格：第1種第3級
道路幅員：22 m
車線数：4車線（暫定2車線）
車線幅員：3.5 m
設計速度：80 km/h

南国安芸道路

起点：高知県南国市物部（高知龍馬空港IC）
終点：高知県安芸市馬ノ丁（安芸西IC（仮称））
全長：21.0 km
規格：第1種第3級
道路幅員：20.5 m
車線数：4車線（暫定2車線）
車線幅員：3.5 m
設計速度：80 km/h

インターチェンジなど

高知東部自動車道のインターチェンジは、すべて高知県内に位置しています。路線にはバスストップも設置されています。

歴史

高知東部自動車道は、段階的に開通してきました。

2011年3月26日：南国安芸道路 香南やすIC - 芸西西IC間 開通
2013年2月17日：南国安芸道路 香南かがみIC - 香南やすIC間 開通
2014年3月9日：南国安芸道路 香南のいちIC - 香南かがみIC間 開通
2015年3月22日：高知南国道路 高知南IC - なんこく南IC間 開通
2016年4月23日：高知南国道路 なんこく南IC - 高知龍馬空港IC間 開通
2021年2月27日：高知南国道路 高知IC/JCT - 高知南IC間 開通。高知道と接続。
2025年3月15日：南国安芸道路 高知龍馬空港IC - 香南のいちIC間 開通。

今後の開通予定として、南国安芸道路の芸西西IC - 安芸西IC間が予定されています。

路線状況

現在のところ、高知東部自動車道は暫定2車線での運用となっています。

サービスエリア・パーキングエリア

高知東部自動車道には、サービスエリア (SA) やパーキングエリア (PA) などの休憩施設は設置されていません。

トンネルと橋

高知IC/JCT - 安芸西IC間は暫定2車線のため、上下線で1本のトンネル、上下線で1本の橋となっています。

道路管理者

国土交通省 四国地方整備局
土佐国道事務所: 高知IC/高知JCT - 安芸西IC

警察

高知県警察が管轄しており、区間によって高速道路交通警察隊または所轄の警察署が担当しています。

高知県警察
高速道路交通警察隊本隊：高知IC - 高知南IC
高知東警察署：高知南IC - なんこく南IC
南国警察署：高知南IC - 芸西西IC
安芸警察署：香南やすIC - 安芸西IC

建設凍結と再開

2009年3月31日、高知南国道路は国土交通省により建設凍結が発表されましたが、高知県知事や市民団体の活動により、同年6月に凍結が解除されました。背景には、救急医療における重要性や高知龍馬空港へのアクセス改善への期待がありました。

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