高知龍馬マラソン

高知龍馬マラソン

高知龍馬マラソンは、例年2月中旬から下旬にかけて日曜日に行われる、日本陸上競技連盟公認のフルマラソン大会（42.195km）です。この大会は、高知県、高知市、南国市、土佐市といった自治体に加え、NPO法人高知陸上競技協会、高知市教育委員会、南国市教育委員会、土佐市教育委員会、高知新聞社、RKC高知放送、高知新聞企業といった多数の団体が共同で主催しています。大会の開催を通じて、高知県民のスポーツや健康への関心を高め、生涯スポーツのより一層の普及・振興を図るとともに、高知の魅力を県内外に発信し、スポーツツーリズムの推進に寄与することを目的としています。

大会の歴史

記念すべき第1回高知龍馬マラソンは、2013年（平成25年）2月24日に開催されました。以来、高知の早春を彩るイベントとして毎年開催されていましたが、2021年（令和3年）および2022年（令和4年）は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑み、残念ながら中止となりました。2020年（令和2年）に開催された第8回大会は2月16日に行われ、フルマラソンは午前9時にスタートしました。大会のキャッチコピーは「わざわざ高知で走ろう」であり、多くのランナーがこの呼びかけに応じて高知の地を訪れています。

コースの特徴

高知龍馬マラソンのコースは、日本陸上競技連盟およびワールドアスレティックス（旧IAAF）/国際マラソン・ロードレース協会（AIMS）の公認を受けており、高知の多様な景観を巡る変化に富んだレイアウトが特徴です。高知市中心部の高知県庁前をスタートし、まもなく歴史情緒あふれるはりまや橋の近くを通過します。その後、南国バイパス、県道春野赤岡線を経由し、雄大な浦戸湾を渡る浦戸大橋を越えます。景勝地として知られる桂浜の近くを通り、太平洋の海岸線を眺めながら進みます。さらに、清流として全国的にも有名な仁淀川の河口にかかる仁淀川河口大橋を渡り、土佐市新居甫渕で折り返します。再び春野赤岡線を引き返し、最終的なフィニッシュ地点は、高知県立春野総合運動公園陸上競技場となります。このコースは、高知城下の市街地から、海岸線、河口、橋といった自然や景観の変化を楽しめるため、ランナーにとって忘れられない体験となります。

競技ルールと規模

本大会のフルマラソンには、日本陸上競技連盟登録者の部と一般の部が設けられており、男女ともに参加可能です。参加定員は10,000人となっています。競技の制限時間は7時間（号砲基準）です。ランナーの安全確保と円滑な一般交通を維持するため、コース上には11カ所の収容関門が設置されています。各関門には閉鎖時刻が定められており、その時間を過ぎた選手は競技を続けることができません。また、関門閉鎖時刻に関わらず、著しく遅れた選手など、次関門の閉鎖時刻をオーバーすると判断される場合は、途中でも競技役員により競技中止が命じられることがあります。競技を中止した選手は、係員の指示に従い収容バスに乗車する必要があります。

大会の運営は、高知龍馬マラソン実行委員会が主管しており、陸上自衛隊第50普通科連隊、高知県警察、一般社団法人日本自動車販売協会連合会高知県支部などが特別協力として大会を支えています。多くの関係者の協力により、安全でスムーズな大会運営が行われています。

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