南国バイパス

南国バイパス（南国道路）の詳細解説

南国バイパスは、高知県香南市野市町東野から高知市小倉町に至る、国道32号および国道55号の一部を構成する道路の名称です。正式名称は南国道路です。

概要

1970年に暫定供用が開始されて以来、延伸と拡幅を重ね、1989年3月には香美郡野市町内の全線が4車線化され、完成に至りました。特に、最後に開通した旧野市町内の区間は「野市バイパス」と呼ばれることがあります。また、新物部川橋西詰から高知市街にかけての区間は、高知龍馬空港への重要なアクセスルートとなっています。

かつては全線が国道55号のバイパス道路でしたが、1973年までに55号の本線に編入されました。その後、国道32号のバイパスであった高知東道路が1997年に32号の本線となったことに伴い、高知市介良から同市小倉町までの区間が32号に編入されました。

バイパス全通以前に国道55号の本線であった旧道区間は、現在、香南市野市町東野から同市野市町西野までが県道22号龍河洞公園線の一部、その西方の南国市後免町までが県道364号南国野市線、南国市後免町の区間が県道45号南国インター線の一部、さらに西方の高知市小倉町までが国道195号の一部となっています。

高知平野東部の田園地帯を直線的に貫く速達ルートとして開通した南国バイパスですが、沿道の商業地化が進んだ現在では、信号機を備えた交差点が多数存在し、特に南国市大埇交差点の前後や高知市の高須・葛島では、朝夕の交通渋滞が顕著になっています。

歴史

1967年（昭和42年）：工事着手
1970年（昭和45年）4月：南国市後免町から高知市高須間が供用開始
1970年（昭和45年）4月：南国市物部から香美郡野市町西野間が4車線で供用開始
1973年（昭和48年）4月：全線供用開始
1989年（平成元年）3月：全線4車線化完成

通過自治体

香南市
南国市
高知市

道路情報

車線数：4車線
最高速度：
香南市野市町東野 - 高知市高須三丁目：60km/h（法定速度）。通常、最高速度60km/hの道路では速度標識は掲げられませんが、南国バイパスには60と書かれた標識が多数存在します。
高知市高須三丁目 - 同市小倉町：50km/h
主な橋梁：
新物部川橋：物部川
* 新葛島橋：国分川

交通量

2005年度（平成17年度道路交通センサス）平日24時間交通量（台）：南国市明見：44,366台

その他

国道195号の南国市街区間（後免駅周辺）の北側に新しく建設予定の道路にも、「南国バイパス」という仮称が与えられています。

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