高霊郡

高霊郡（コリョングン）について

高霊郡は、大韓民国慶尚北道の南西部に位置する郡で、古代に栄えた大伽耶国の中心地として知られています。地理的には、東に大邱広域市、西と南に慶尚南道陜川郡、北に慶尚北道星州郡と接しており、小白山脈から続く伽耶山が郡の西北から南東にかけて連なっています。郡の中央部には大伽川が流れ、小伽川と合流して錦川となり、最終的には洛東江へと注ぎ込んでいます。

歴史

高霊郡は、かつて大伽耶国が栄えた場所です。大伽耶は始祖である内珍朱智から道設智王まで、16代520年間続いたとされています。伽耶時代初期には金官伽耶（現在の金海市）が盟主でしたが、5世紀以降は大伽耶が伽耶連盟の中心となりました。しかし、562年に新羅によって滅ぼされ、大伽耶郡となりました。その後、757年に高霊郡（当時は高陽郡）と改称されました。

歴史的な変遷は以下の通りです。

1018年：霊川県と改称
1413年：高霊県となる
1895年：高霊郡に変更
1896年：慶尚南道高霊郡に変更
1906年：星州郡と玄風郡の一部を編入
1912年：面・洞の統廃合
1914年：郡面併合により高霊面などが成立
1934年：双林面が発足
1979年：高霊面が高霊邑に昇格
1983年：徳谷面の一部が星州郡に編入
2015年：高霊邑が大伽倻邑に改称

行政

現在の高霊郡は、1邑7面、147里で構成されています。

邑：大伽倻邑
面：徳谷面、雲水面、星山面、開津面、茶山面、牛谷面、双林面

警察・消防

警察：高霊警察署
消防：高霊消防署

教育・文化

高霊郡には、以下の教育機関があります。

小学校：19校（分校4校）
中学校：7校（分校1校）
高等学校：2校
大学校：加耶大学校

また、大伽耶博物館があり、地域の歴史と文化を学ぶことができます。

主要遺跡

高霊郡には、古代からの貴重な遺跡が数多く残っています。

良田洞巌刻画（先史時代）
池山洞古墳群（1977年発掘）
古衛洞壁画古墳
その他多数の遺跡

これらの遺跡は、古代大伽耶国の歴史を今に伝える重要な文化遺産です。

交通

高霊郡の交通網は以下の通りです。

道路：光州-大邱高速道路（高霊IC、東高霊IC、高霊JCT）、中部内陸高速道路
バス：高霊市外バス停留所

姉妹都市

高霊郡は以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

韓国全羅南道咸平郡
韓国ソウル特別市瑞草区

外部リンク

高霊郡公式サイト（韓国語）
* 高霊郡公式サイト（日本語）

高霊郡は、豊かな自然と古代からの歴史が息づく魅力的な地域です。大伽耶国の故地として、多くの歴史遺産が残り、訪れる人々に古代のロマンを感じさせてくれます。

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