鬼池港

鬼池港（おにいけこう）

鬼池港は、熊本県天草市五和町に所在する地方港湾で、熊本県が港湾管理者となっています。有明海の湾口部に位置し、対岸の島原半島にある口之津港との間にはフェリーが運航されており、地域住民や観光客にとって重要な交通手段となっています。

概要

鬼池港は、有明海の入り口に位置し、口之津港との間を結ぶフェリー航路が主要な役割を担っています。このフェリー航路は、地域間の移動を円滑にするだけでなく、観光ルートとしても活用されています。2015年度の統計データによると、年間発着数は5,370隻、総トン数は2,523,333トンに達し、318,363人もの人々が利用しました。内訳としては、乗船客が157,061人、下船客が161,302人となっています。このデータからも、鬼池港が地域社会において重要な役割を果たしていることがわかります。

沿革

鬼池港の歴史は古く、1934年には当時の鬼池村が防波堤を整備したことから始まります。その後、1966年に口之津港との間にフェリー航路が開設され、人々の往来がより便利になりました。2005年には港湾施設の整備が行われ、1バースが新たに供用開始されるなど、時代とともに港湾機能の強化が図られてきました。

定期航路

現在、鬼池港と口之津港の間は島鉄フェリーが運航しています。フェリーは朝から夕方にかけて1日13便から17便が運航され、所要時間は約30分です。運航頻度は平日や休日、季節によって変動します。この航路は、国道389号の海上区間に指定されており、地域間の重要な交通インフラとしての役割を担っています。

港湾施設

鬼池港には、以下の様な港湾施設が整備されています。

物揚場（-3.0m×57m）：フェリー用の可動橋1基が設置されています。
物揚場（-2.5m×137m）：一般的な荷役作業に使用されます。
旅客待合所：フェリーの乗降客が利用する待合スペースです。
野積場（4,866m2）：貨物や資材を一時的に保管する場所です。

かつては、普賢丸と天洋丸という2隻のフェリーが就航していました。

周辺情報

鬼池港の周辺には、国道324号が通っており、アクセスが容易です。また、港周辺には観光スポットや飲食店なども点在しており、地域観光の拠点としての役割も担っています。

アクセス

鬼池港へのアクセスは、熊本市から国道57号、国道266号、国道324号を経由して車でアクセスできます。公共交通機関を利用する場合は、本渡バスセンターから産交バスを利用し、約30分で到着します。バスは1時間に1本程度運行しており、本渡バスセンターからは、熊本桜町バスターミナルまで快速「あまくさ号」で約2時間25分でアクセス可能です。

関連項目

日本の港湾一覧#熊本県

参考文献

『港湾統計（年報）』国土交通省、2016年。
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00600280&kikan=00600。(2017年4月16日閲覧)

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