鮫島克也

鮫島克也：佐賀競馬の伝説的名手から調教師へ

鮫島克也氏は、1963年1月30日生まれの地方競馬騎手、そして現在は調教師として佐賀競馬場で活躍されています。5000勝以上という地方競馬史に残る偉業を達成し、「キングシャーク」の愛称で親しまれ、佐賀競馬を代表する騎手として長く活躍しました。勝負服は、胴が白、赤の山形一本輪、袖が紫という特徴的なデザインでした。

華麗なる騎手人生

1979年10月19日、佐賀競馬場でデビューを果たした鮫島克也氏は、なんと初騎乗で初勝利を飾るという鮮やかなスタートを切りました。その後、地方競馬での活躍は目覚ましく、1993年には通算1000勝を達成。1995年から2005年まで、佐賀競馬のリーディングジョッキーの座に君臨し続けました。

1999年には通算2000勝、2004年には3000勝と、節目の勝利を次々と達成。さらに2007年には3開催日に渡り10連勝という驚異的な記録を打ち立てました。地方競馬通算3500勝を達成した際は、史上7人目という快挙でした。

地方競馬だけでなく、JRA（日本中央競馬会）にも参戦。1992年にはJRA初騎乗、2000年にはJRA初勝利を収めました。2001年にはワールドスーパージョッキーズシリーズで総合優勝を果たすなど、その実力は日本全国に認められました。2004年には佐々木竹見カップジョッキーズグランプリでも優勝し、その名を不動のものとしました。

2010年には韓国・釜山慶南競馬場、南関東公営競馬と期間限定で騎乗。異なる競馬場での騎乗経験も積みました。そして、2011年には地方競馬通算4000勝を達成。地方競馬では史上7人目、現役では5人目という偉業を達成しました。

2020年12月26日、ついに地方競馬通算5000勝という金字塔を打ち立てました。これは佐賀競馬において初の快挙であり、その歴史に名を刻む偉業となりました。

2021年9月1日には、58歳7カ月2日という高齢でダートグレード競走初勝利を挙げました。これは、代打騎乗での勝利で、最年長記録を更新する快挙でした。

多くの名馬との出会い

鮫島克也氏は、数々の名馬に騎乗し、勝利に導いてきました。テイモフアースト、ブルキング、ウメノフアストなど、数多くの名馬がその騎乗によって輝きを増しました。これらの名馬との出会いと、数々の勝利が、彼の伝説を築き上げたのです。

親子の絆と新たな挑戦

鮫島克也氏には、JRA騎手として活躍する長男・良太氏、次男・克駿氏の2人の息子がいます。2005年には、父子で同じレースに出走し、父が1着、息子が2着というJRA史上初の親子ワンツーフィニッシュを達成しました。

2021年11月30日、騎手を引退し、12月1日付けで調教師に就任しました。長年の騎手生活で培ってきた経験と知識を活かし、新たなステージで活躍が期待されています。

受賞歴

・NARグランプリ優秀騎手賞（1993年、1995年～2003年）
・NARグランプリ特別賞（2004年）
・日本プロスポーツ大賞功労賞（2001年）
・鳥栖市民栄誉賞（2005年1月20日）

鮫島克也氏の輝かしい騎手人生、そして新たな挑戦は、多くの競馬ファンに感動と勇気を与え続けています。佐賀競馬の歴史に、永遠にその名を刻む名騎手、そして調教師として、これからもその活躍に期待しましょう。

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