鳥居坂教会

• ---

鳥居坂教会について

東京都港区麻布にある鳥居坂教会は、日本基督教団に属する信仰の場所です。この教会は、もともと築地教会講義所から発展し、初めは麻布教会として活動していました。その後、1941年に現在の名称に改称されました。

教会の沿革

築地教会講義所時代

1873年にデイヴィッドソン・マクドナルドがジョージ・コクランとともにカナダ・ウェスレアン・メソジスト教会から日本に派遣され、静岡に赴任。その後、1879年に東京へ移り、1883年には麻布東鳥居坂町に土地を購入、ここに築地教会講義所を設立しました。

1884年には小林光泰が築地教会の牧師として講義所を兼任。10月には、東洋英和女学校が近くに開校し、これが麻布の教育活動の幕開けとなります。その年の12月には小会堂が完成し、正式に麻布教会としての活動が始まりました。

麻布教会としての展開

1885年には小林光泰が初代牧師に就任し、教会の成長が続きました。1887年には平岩愃保が2代目牧師に就任し、彼は同時に東洋英和女学校の校主も務めるなど、教会と学校の発展に尽力しました。1892年には新たな会堂が建設されるなど、多くの変遷を経て教会はさらなる発展を遂げます。

1899年、不幸にも小林光泰牧師が急逝し、波多野伝四郎がその後を継ぐことになります。1904年には高木壬太郎が第7代牧師として就任し、教会の活動を続けていきます。

鳥居坂教会時代

1941年、日本基督教団に合併し、鳥居坂教会と改称。1945年には戦争の影響で教会が焼失するという厳しい状況に直面しましたが、1950年には新たに六本木に会堂を再建しました。

1971年には鉄筋コンクリート製の新しい会堂を設立、さらに1983年と1994年には教育館の改築が行われ、現代に至るまで多くの人々に支えられています。

歴代牧師

この教会の歴史には、数多くの優れた牧師が関わっています。初代の小林光泰から始まり、平岩愃保、高木壬太郎、武田芳三郎、そして波多野伝四郎など、彼らの献身的な働きが教会の成長を支えてきました。また、近年の牧師たちもそれぞれの時代に必要なリーダーシップを発揮しています。

著名な信徒

鳥居坂教会には、多くの著名な信徒も名を連ねています。例えば、江原素六は沼津教会や麻布中学校の設立者として知られ、また佐渡卓は日本国土開発の社長を務めた人物です。これらの方々は教会の活動にも大きく寄与してきました。

まとめ

鳥居坂教会は、日本のキリスト教界において重要な役割を果たしてきた歴史ある教会です。これからも地域の人々と共に歩み、信仰の灯をともしていくことでしょう。

• ---

もう一度検索