鳥栖分屯地

鳥栖分屯地について

鳥栖分屯地（とすぶんとんち、JGSDF Vice-Camp Tosu）は、佐賀県鳥栖市村田町に所在する陸上自衛隊の分屯地です。陸上自衛隊目達原駐屯地の管轄下にあり、主に九州補給処鳥栖燃料支処が駐屯しています。分屯地司令は、九州補給処鳥栖燃料支処長が兼務しています。

沿革

鳥栖分屯地の歴史は、1956年（昭和31年）2月25日に鳥栖燃料支処が編成完結したことから始まります。この地は、燃料補給における重要な拠点としての役割を担ってきました。

1987年（昭和62年）には、JR長崎本線肥前麓駅との間で鉄道貨車による燃料輸送が終了し、引込線が廃止されました。これは、輸送手段の変化を示す出来事であり、時代の流れとともに燃料輸送の方法も変化してきたことを物語っています。

駐屯部隊・機関

鳥栖分屯地には、以下の部隊・機関が駐屯しています。

西部方面隊隷下部隊・機関

陸上自衛隊九州補給処
鳥栖燃料支処
西部方面システム通信群
第102基地システム通信大隊
第321基地通信中隊
鳥栖派遣隊

これらの部隊は、西部方面隊の作戦遂行を支援するために、通信や補給などの重要な役割を担っています。

防衛大臣直轄部隊

警務隊
西部方面警務隊
第134地区警務隊
鳥栖連絡班

警務隊は、自衛隊の内部秩序を維持し、犯罪捜査や警備活動を行う部隊です。鳥栖連絡班は、地域との連携を図るための窓口としての役割を担っています。

最寄りの幹線交通

鳥栖分屯地は、交通の要衝に位置しており、以下の幹線交通が利用可能です。

高速道路：九州自動車道鳥栖IC
一般道：国道3号、国道34号、国道264号、佐賀県道31号佐賀川久保鳥栖線、福岡県道・佐賀県道17号久留米基山筑紫野線
鉄道：JR九州長崎本線肥前麓駅
港湾：三池港（重要港湾）
* 飛行場：佐賀空港（第三種空港）

これらの交通網は、部隊の移動や物資の輸送を円滑に行う上で不可欠です。

まとめ

鳥栖分屯地は、陸上自衛隊の重要な拠点であり、九州補給処鳥栖燃料支処をはじめとする様々な部隊・機関が駐屯しています。燃料補給や通信など、自衛隊の活動を支える上で重要な役割を担っており、地域の安全保障に貢献しています。また、周辺の交通網も発達しており、戦略的な要所としての側面も持っています。

この分屯地は、歴史を重ねながら、変化する社会情勢に対応し、日本の防衛に貢献し続けています。

もう一度検索