鵜戸神社 (鹿屋市)

鵜戸神社の概要

鵜戸神社（うどじんじゃ）は、鹿児島県鹿屋市吾平町麓に位置する神社です。かつては郷社として、地域の人々に崇敬されてきました。

祭神

この神社では、以下の六柱の神々が祀られています。

彦波瀲武鵜茅草葺不合尊（ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと）
玉依姫命（たまよりひめのみこと）
彦五瀬命（ひこいつせのみこと）
稲飯命（いなひのみこと）
三毛入野命（みけいりのみこと）
神日本磐余彦尊（かむやまといわれひこのみこと）（神武天皇）

これら六柱の神々は「鵜戸六所権現」とも称されています。

歴史

鵜戸神社の起源は、彦波瀲武鵜茅草葺不合尊の陵墓が鵜戸山上にあったことに由来します。当初、神社は吾平山上陵の東側に位置し、「鵜戸六所権現」や「鵜殿神社」と呼ばれていました。天平19年（747年）には「六所大権現」と号したという記録が残っています。

宝殿（本殿）は長久4年（1043年）に建立されたとされ、社殿は寛文年間（1660年代）に島津綱貴によって造営されました。さらに、宝殿と拝殿は明和5年（1768年）に島津重豪によってそれぞれ造営されています。当時の様子は『三国名勝図会』に挿絵と共に紹介されています。

明治4年（1871年）、災害により一時的に八幡神社（現在地）へ「仮」遷座しましたが、その後、元の場所へ戻ることはありませんでした。八幡神社は同年中に別の場所へ遷座しています。明治6年、鵜戸神社は郷社に列せられました。現在の本殿と舞殿は、昭和39年（1964年）に新築されたものです。

境内

境内には、歴史を感じさせる様々な施設や建造物があります。

文化財

鵜戸神社には、鹿屋市指定の文化財があります。

史跡
正安の五輪塔：1978年（昭和53年）5月10日に指定されました。
鵜戸神社境内の野町観音：1990年（平成2年）3月28日に指定されました。

参考文献

鹿屋探訪18 - 鵜戸神社 (PDF) 」『広報かのや』2007年6月13日号24頁。
* 現地看板『鵜戸神社』 2007年8月28日閲覧。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、鵜戸神社 (鹿屋市)に関するカテゴリがあります。)

もう一度検索