鵠沼海岸駅

鵠沼海岸駅について

鵠沼海岸駅（くげぬまかいがんえき）は、神奈川県藤沢市の海岸近くに位置し、小田急電鉄の江ノ島線の駅です。この駅は、夏季には観光客が多く訪れることから賑わいます。特に、毎年夏の7月から8月にかけては、近隣の片瀬江ノ島駅周辺でサーフィンが禁止されるため、サーフィン愛好者たちがここを利用することが増えることが特徴です。その影響を受けて、駅構内ではサーフボードの持ち込みに関する注意が掲示されています。

駅の歴史

鵠沼海岸駅は、1929年4月1日に開設され、その後しばらくは「直通」列車の停車駅となりました。しかし1945年6月には「直通」運行が廃止され、以降は各駅停車がすべて停車するようになりました。1946年には準急が新設されて停車駅となり、1955年には通勤急行が新設されました。1964年には急行列車が全て停車するようになりましたが、1998年以降は徐々に急行の通過が増えました。そして2018年には急行停車駅から外れ、現在は各駅停車のみが停車しています。今後、2025年には特急列車が臨時に停車することが計画されています。

駅名の由来

駅名の「鵠沼海岸」は、隣接する本鵠沼駅よりも海岸に近い新設駅であることを反映して名付けられました。この名称には、地域の特徴を活かした一席を占めています。

駅の構造

鵠沼海岸駅は地上駅で、相対式ホーム2面2線を設置しています。上りホーム側に駅舎と改札口がありますが、ホームの有効長は6両分と限られています。2004年度にはエレベーターとスロープが設けられ、バリアフリーに配慮した構造が整備されました。ただし、改札は1か所のみで、下りホームへのアクセスにはエレベーターを2度利用する必要があります。また、トイレは下りホームのみ設けられており、男女トイレやバリアフリートイレが利用可能です。駅員は早朝から深夜まで配置されていますが、勤務時間外はインターホンでの連絡が必要です。

駅周辺の環境

駅周辺は静かな住宅エリアで、湘南海岸に近いものの、駅から直接海岸を見ることはできません。また、江ノ島線の駅としては珍しく駅前広場が存在しないため、周囲は落ち着いた雰囲気が漂っています。周辺には湘南海岸公園や藤沢市の公共施設、学校、運動公園などがありますが、バス路線は徒歩約5分の場所にある「高根」バス停から利用することができます。

利用状況

2024年度の1日平均乗降人員は約18,001人とされています。これは小田急線の全70駅中54位に位置する利用状況です。近年では、終着駅である片瀬江ノ島駅よりも多くの利用客があった年度もあり、鵠沼海岸駅の利用価値は高いものとなっています。今後も観光客の利用が期待される駅として注目されています。

もう一度検索